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【福岡】入選者紹介で「差別」扱い 太宰府市に人権連改善申入れ

【福岡】
入選者紹介で「差別」扱い
太宰府市に人権連改善申入れ

 人権連筑紫・朝倉地協の武藤哲志会長は4月21日、太宰府市の『広報だざいふ』(3月号)での人権作品入選者の紹介について「市民に違和感を与え、児童・生徒を『分断・差別』しかねない」として扱いの見直しを申入れました。
 太宰府市は「人権尊重のまち・だざいふの実現」をめざすとして、1989年度から市民や児童生徒に「人権作品」の募集をはじめました。2006年度から広報誌の「手と手をつないで」の頁で作文と標語等、ポスターの3部門の入選者の名前と学校、学年を紹介してきました。
 「令和4年度」の人権作品入選者は今年3月1日付で、作文部門で15人、標語等21人、ポスター部門で51人の計87人。『広報だざいふ』3月号で児童生徒全員を紹介しました。  
 ところが作品部門で太宰府西中1年の1人はS・Kと頭文字。ポスター部門では6人が学校名ではなく「南解放子ども会」名で、名前はアルファベットの頭文字で紹介されました。
 筑紫・朝倉地協の武藤会長は「一部の子どもたちだけの名前を伏せて全市民に広報で知らせることは、市民に違和感を覚えさせ、あらたな誤解をあたえる。人権作品で人権差別を生み出しかねない」と批判します。
同地協は太宰府市へ①人権作品入選者の児童・生徒名の公表は名前と学校・学年で紹介すること②学校教育と民間運動団体の社会教育運動を厳しく区別することを申入れました。昨年も同様の趣旨で見直しを申入れています。
武藤会長が同市に確認したところ「入選者を学校名でなく『南解放子ども会』名で毎年、公表することに解放同盟は反対していない」と示唆。
このことは太宰府市では旧態依然として学校教育と地域での解放教育運動が混然一体で推進されており、是正されなければなりません。

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