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2021年2月に作成された記事

相生町自治会問題で津市

委託パトロールの契約解除 相生町自治会問題で津市 三重
2021-02-11 社会
https://www.isenp.co.jp/2021/02/11/56075/


三重県津市の相生町自治会長が市の補助金を詐取した疑いがあり、市が経緯を調査している問題で、前葉泰幸市長は10日、市が自治会に年間約950万円の委託料を払っている「資源物の持ち去り防止パトロール(環境パトロール)」について、同日付で自治会との委託契約を解除したと発表した。

相生町自治会長の問題を巡っては、市の調査とは別に、市議会の調査特別委員会(百条委員会)が立ち上がっており、環境パトロールは“疑惑のパトロール”として審議されている。

百条委では、パトロール員が自治会員、市民ではない▽複数の市職員が自治会長に頼まれて代わりにパトロールをしていた▽自治会が市に提出する収支決算報告書に環境パトロールの収入が上がっていないなど、複数の指摘が各議員から上がり、疑惑が解消するまで事業の一時停止を求める意見も出ていた。

市によると、環境パトロールは古紙や金属など、資源物の持ち去りを取り締まる事業。市職員が定期的に巡回していたが、平成27年7月からは相生町自治会に事業の一部を委託していた。当初、自治会の担当は相生町内だけだったが、試験期間中の同年9月までに町外も自治会の担当地区となったのに伴い、委託料が上がった経緯がある。

前葉市長はこの日の定例会見で、環境パトロールについて「一定の効果はあった」とし、これまでの委託事業は適正だったと主張。一方、補助金詐取の疑いが浮上し、市議会からさまざまな指摘を受けていることなどを受け「委託契約先としての社会的信用を大きく低下させたと判断した」と述べた。

市の担当者は、資源物の持ち去りについて「防止策は必要」と強調し、新年度は警備会社に「支援業務」を委託する。事業費は約193万円。これまで自治会が行っていたとされる定期的なパトロールではなくなるため、委託料が減少したという。担当者は「防止策のやり方を見直す時期が来た」と話している。

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