ヘイトスピーチで少年を侮辱、投稿者に初の刑事罰
ヘイトスピーチで少年を侮辱、投稿者に初の刑事罰
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3575685.html
インターネット上で侮辱する「ヘイトスピーチ」に初めての刑事罰です。裁判所は匿名のブログで15歳の少年の実名を晒して、在日韓国・朝鮮人への差別的な投稿をした人物を侮辱罪で処罰しました。なぜ、匿名で差別的な書き込みをしたのか、投稿者に直接会いに行きました。
インターネット上に公開された憎悪に満ちた言葉の数々。匿名のブログに綴られたものです。在日韓国・朝鮮人に向けた差別を煽る言葉=ヘイトスピーチが書かれ、15歳の少年の実名をあげ、激しく攻撃するものもありました。
「(少年は)自分はどう思われてしまうのだろうと。これは一生、消えないんじゃないかという。そういう苦痛を味わっています」(少年の代理人 師岡康子弁護士)
弁護士によりますと、神奈川県内に住む少年は、去年、実名で取材に応じ、人種差別に反対する考えを述べました。しかし、それを悪用され、ブログに実名を晒されたのです。
「ブログに書かれた酷いヘイトスピーチを見たときの、恐怖やショックを、忘れることはできません」(少年のコメント 当時15歳)
“ここで泣き寝入りするわけにはいかない”そう決めた少年はブログの運営会社に書き込みをした人物を明らかにするよう仮処分を申し立て、人物を特定。刑事告訴に踏み切ります。書き込んだのは、全く面識の無い大分市内に住む66歳の男性でした。
「(捜査に対して)あのブログは日記のつもりだった」(書き込みをした男性)
関係者によりますと、男性は警察などの取り調べに自分の書き込みと認めた上で、「少年個人を狙ったものではない」などと、弁解したといいます。
川崎簡易裁判所は、先月、書き込みは少年に対する“侮辱行為”にあたると認め、科料9000円の略式命令を出しました。弁護団によると、ネット上での匿名のヘイトスピーチが侮辱罪で処罰されたのは初めてだということです。
私たちは男性に話を聞こうと自宅を訪ねました。
「ごめんください、突然」(記者)
男性はブログについて「関係ない」と述べて、取材を拒否。その後、サングラスとマスクで顔を覆い、口を開くことはありませんでした。
「遊びのような気持ちで書いている人たちが、匿名で許されるわけではないという点で、(略式命令は)大きな意義がある」(少年の代理人 師岡康子弁護士)
略式命令が出されたこと受け、少年は、こう訴えました。
「今でもインターネット上には、酷いヘイトスピーチが野放しにされています。国がルールを作って、安心してインターネットを利用できる環境が整うことを願います」(少年のコメント)
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