« 福岡県が部落差別解消推進条例案を提案へ | トップページ | 部落差別解消、福岡県が条例改正へ  »

日清食品が大坂なおみの肌を白く描いたアニメ広告問題

日清食品が大坂なおみの肌を白く描いたアニメ広告問題が世界中に波紋!
1/24(木) 6:13配信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190124-00010001-wordleafs-spo&p=1

テニスの全豪オープンで準決勝に進出している大坂なおみ(21)と所属スポンサー契約を結んでいる日清食品が「カップヌードル」のアニメーションによる広告動画で、大坂の肌を白く描いたことが、国内外で大問題に発展している。この広告アニメ動画は、人気漫画のテニプリこと『テニスの王子様』(作者・許斐剛氏)とのコラボ映像で、錦織圭、大坂らがアニメになって登場しているが、大坂の肌は白く描かれ、髪の毛の色も明るいものにされていた。今月11日に日清食品の公式サイトの「カップヌードル」のページで公開されたが、同社は抗議を受けて23日に同動画を削除した。

 英国のBBCも「大坂の(スポンサーである)ヌードル会社(日清食品)が『白く描いた』ことを謝罪」との見出しを取り、今回の騒動を報道。「本来ならば、この日の記事の見出しは、すべてオーストラリアのメルボルンのテニスコートでの大坂の勝利についてのものになるべきであったが、ハイチ系日本人のスポーツスター(の大坂)の、その勝利は、アニメに関する喧騒による報道によって脇へ追いやられた」と皮肉をこめて伝えた。

 さらに「チェコのカロリナ・プリスコバとの準決勝のことだけを考えている 大坂は、この問題についてコメントしていない。だがこの喧騒は、再び日本の人種や差別問題をクローズアップした」と指摘。

「日本で生まれる50人に1人は、大阪で生まれて大半を米国で育った大坂のようにミックスド・レースだ。短距離走選手のケンブリッジ飛鳥、野球選手のダルビッシュ有、柔道のスター選手ベイカー茉秋に加え、21歳の大坂のようなスター選手たちは、依然として『ハーフ』という偏見に直面している」と、ときには、偏見のターゲットとなる他のアスリートの例も出しながら問題提起をした。

 決勝進出と、世界ランキング1位のかかった重要な試合を前に大坂は、とんだ“コート外”での騒動に巻き込まれることになった。しかも、それがプロとしての活動を支えてくれている所属スポンサーが起こした問題だけに、なおさら、その心境は複雑だろう。

 もちろん最終的に広告に対してのGOサインを出した日清食品に最大の責任があり、人種差別表現に対する意識や、企業のガバナンス、リテラシーが問われる問題だが、広告制作側(請負った広告代理店)に、より大きな落ち度があったことは間違いない。彼らがクライアントに提案する前に、事前に広告基準に照らして、本当に問題がないのかというチェックを何重にもしておくべき事象だっただろう。日清食品は、公式な謝罪を世界的にアナウンスしなければ、大坂がプレーに集中できないのかもしれない。 

|

« 福岡県が部落差別解消推進条例案を提案へ | トップページ | 部落差別解消、福岡県が条例改正へ  »

つれずれ」カテゴリの記事