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2016年2月に作成された記事

人種差別撤廃施策推進法成立に向けての院内集会(参議院議員会館) 2016/2/25

人種差別撤廃施策推進法成立に向けての院内集会(参議院議員会館) 2016/2/25
主催/人種差別撤廃基本法を求める議員連盟。
 
更新日: 2016年02月25日
 
http://matome.naver.jp/odai/2145638835270270701

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“悪ふざけの時間”を自ら終えられなかったドワンゴ

“悪ふざけの時間”を自ら終えられなかったドワンゴ
http://blogos.com/article/161248/
 
米国のYouTubeと並んで、日本のニコニコ動画(以下、ニコ動)は著名な動画共有サイトのひとつだろう。運営しているドワンゴは、出版・映画などのメディア企業であるKADOKAWAと2014年に経営統合し、現在は持株会社カドカワの子会社となっている。
このニコ動などに対し法務省が、在日朝鮮人に対するヘイトスピーチ(差別煽動表現)の動画が人権侵害に当たるとして削除を要請し、一部が応じたと報道された。問題となった動画は2009年11月、在特会メンバーが東京都小平市の朝鮮大学校前で行なったヘイトだという。
誰でも見られる形で野放しになっていたヘイト動画が削除されたのはよいことだが、どうにも腑に落ちないのはドワンゴの姿勢である。行政に介入される前に自らの手で削除することはできなかったのだろうか。
ドワンゴの川上量生会長は自身のツイッター(現在はアカウント消去)で、規制をしないことが理念であり、ヘイトスピーチも表現の自由だと主張して、反レイシズム運動を揶揄するツイートを繰り返していた。ニコ動にはかつて「在特会公式チャンネル」まであったのだ(2015年5月閉鎖)。
また、ニコ動の規約から、「他の利用者への中傷、脅迫、いやがらせに該当する行為」「差別につながる民族・宗教・人種・性別・年齢等に関する表現行為」を禁止する項目が今年の1月ごろ消されてしまった。これでは、健全な社会に対しての責任があるメディアの一員として胸を張ることなど、とてもできまい。
ネット問題に詳しい落合洋司弁護士は「自分で解決できない被害者を救済するために今回のような(行政による)対応は必要だが、行き過ぎると表現の自由への介入となる」と指摘している(14日共同通信配信記事)。
被害者や反レイシズム運動に取り組む人が声を上げたからこそ法務省を動かしたとも言えるが、表現の自由を履き違えたニコ動=ドワンゴの主体性のなさこそが、最も問われるべき点だろう。彼らは“悪ふざけの時間”を自分で終わらせることができなかったのだ。
【社会】
ヘイトスピーチ動画削除 ニコ動など 法務省要請で初
 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201602/CK2016021402000125.html
2016年2月14日 朝刊
 
 在日朝鮮人に対する差別的言動などのヘイトスピーチ(憎悪表現)の動画がインターネット上で公開されているのは人権侵害に当たるとして、法務省が複数のサイト管理者に削除を要請し、一部が応じていたことが、関係者への取材で分かった。ヘイトスピーチによる人権侵害を抑止するための法務省の措置が、動画削除につながった初のケース。
 法務省は昨年十二月「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の元代表にヘイトスピーチをしないよう勧告するなど、抑止の取り組みを強めている。今回は被害者側の申し立てに基づく要請で、勧告と同様に強制力はない。
 関係者によると、問題となった動画は二〇〇九年十一月、東京都小平市の朝鮮大学校の校門前で在特会メンバーが「朝鮮人を日本からたたき出せ」と大声を出している内容など。動画配信サイト「ニコニコ動画」などを通じて公開されていた。
 法務省は名誉毀損(きそん)やプライバシーの侵害があると判断した動画や書き込みについて、プロバイダーなどに発信者情報の開示や削除を求めており、この動画も削除を要請。十三日までにニコニコ動画を含む複数のサイトが「人格権侵害」などの理由で削除した。
◆人権侵害 一定の歯止め
 法務省の要請に応じ、複数のサイトがヘイトスピーチの動画を削除したことは、差別的発言の拡散への一定の歯止めになると見込まれる。だが、削除要請の具体的基準は示されておらず、行き過ぎた対応が表現の自由の制限につながらないよう、慎重な対応を求める声もある。
 ブログや会員制交流サイト(SNS)の普及に伴い、インターネット上での人権侵害を訴える声は増加している。二〇一四年に法務省が被害の申し立てを受けたのは過去最高の千四百二十九件に上り、十年間で約七倍となった。
 法務省によると、一四年にプロバイダーやサイト管理者に書き込みなどの削除要請をしたのは百五十二件。中学生を「死ね」と中傷する動画が掲載されたケースでは、投稿サイトの管理者に学校側が削除依頼しても応じてもらえなかったが、その後法務省が要請し、削除につながった。
 同省幹部は「申し立ての件数はどんどん増えているが、侵害の認定が難しかったり、管理者とのやりとりに時間がかかったりすることも少なくない」と対応の難しさを打ち明けた。
 ヘイトスピーチの動画削除について、ネット問題に詳しい落合洋司弁護士は「自分で解決できない被害者を救済するために今回のような対応は必要だが、行き過ぎると表現の自由への介入になる。節度を持ち、控えめに行使していくことが求められる」と指摘する。
 青山学院大の大石泰彦教授(メディア倫理)は「昨今のヘイトスピーチの状況を見れば、今回の対応はやむを得ない」としつつ、「被害者が特定できなくても関連団体が差し止め訴訟を起こせるなど、新たな制度をつくるべきだ。公権力が主導してネット空間が浄化されるスタイルが根付くのは危険で検閲性も高く、どのような言葉が入れば削除要請をするかなど、基準を明確化する必要がある」と話している。

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「北朝鮮当局による拉致問題等」の人権教育・啓発活動に関する質問主意書

第190回国会(常会)
質問主意書情報
件名
「北朝鮮当局による拉致問題等」の人権教育・啓発活動に関する質問主意書
提出回次
190回
提出番号
44
 
提出日
平成28年2月8日
提出者
有田  芳生君
 
転送日
平成28年2月10日
答弁書受領日
平成28年2月16日

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<社説>ヘイトスピーチ 野放しの現状 許されない

<社説>ヘイトスピーチ 野放しの現状 許されない
2016年2月16日 06:01
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-222157.html
 
 在日朝鮮人に対するヘイトスピーチ(憎悪表現)の動画が人権侵害に当たるとして、法務省がサイト管理者に削除を要請し、一部が応じたことが分かった。
 
 悪質な憎悪表現が野放しになっている現状は憂慮すべきである。削除は当然だが、本来は政府の介入を待たずに削除されるべきだ。
 ヘイトスピーチは人種や国籍、民族、宗教などを理由に差別や偏見を抱き、言葉で憎しみを表現する行為だ。現在、日本でのさばっているヘイトスピーチは常軌を逸している。
 「朝鮮人は出て行け」というのは、まだましな方だ。「朝鮮人は全員死にさらせ。焼身自殺しろ」「殺せ、殺せ、朝鮮人」「鶴橋大虐殺を実行しますよ」と言うに至っては、殺人教唆・脅迫に等しい。
 昨今は沖縄に対する侮蔑的表現もネットにあふれている。2013年、オスプレイ配備反対の建白書を政府に出した沖縄の代表団に対し、沿道から「売国奴」「生ごみはごみ箱に帰れ」といった罵声が浴びせられたのも記憶に新しい。
 同じような表現が欧州で公然となされていたら犯罪となるはずだ。ドイツなら「他人の尊厳を罵倒し悪意で軽蔑・中傷」すれば「民衆扇動罪」で3月以上の懲役だ。先進国中、米国と日本はヘイトスピーチが規制の対象にならない数少ない国なのである。
 その米国でも暴力を扇動・助長するのは禁じられている。そんな言動すら野放しな日本は、先進国では極めて例外的だ。米国にヘイトスピーチ規制法はないが人種差別禁止法はある。両方ともない日本は米国よりも特殊なのである。
 国連自由権規約委員会は14年、「過激で表現の自由を超えている」と日本に法規制を勧告した。その事実を重視すべきだ。
 他方、規制の対象か否か政府が判断する仕組みは危険との指摘もある。治安維持の名の下に表現の自由を政府が踏みにじった戦前を想起すればうなずける。事実、高市早苗自民党政調会長(当時)は14年、国会周辺での政府に対する抗議デモも規制対象にしたい考えを示した。
 だが国連の勧告は「規制の目的は少数派の権利を守ることであり、少数派の表現や抗議を規制する口実に使われてはならない」と述べている。高市氏の発想は論外だ。
 規制は法に基づくべきか否か。基準はどうあるべきか。実効性をどう担保するか。論議を深めたい。
 

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国連女子差別撤廃委員会の保守側からのレポート~日本政府が一部団体によるプロパガンダに反論

国連女子差別撤廃委員会の保守側からのレポート~日本政府が一部団体によるプロパガンダに反論
2016年02月17日 (水)
http://genyosya.blog16.fc2.com/blog-entry-2354.html
国連の女性差別撤廃委員会における慰安婦問題についての保守側からのレポートが寄せられました。
わが国外務省も言うべきを言ったようです。今までが怠慢だったというほかないですが・・・
参考
産経ニュース
国連女子差別撤廃委員会、政府、慰安婦問題説明へ
http://www.sankei.com/photo/daily/news/160216/dly1602160047-n1.html
転載許可が出たのでご紹介します。(同じ内容のものを受け取った方は、いらっしゃると思います)
国連の人権問題の委員会を舞台にしたロビイスト活動。一方的な情報が一部の民間団体によってばら撒かれてきた。
また、このレポートをまとめられたOさんによると再び部落問題などと女性差別の複合差別があるという批判が出たようです。つまりこの問題を諸外国の代表に喧伝している主体は、組織で言えば共産党系(共産党系は、部落問題は基本的に解決したという立場を取る)ではなく、解放同盟系の動きであるという明らかな証明でしょう。

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香山リカ氏のスピーチに「涙がこみ上げました」などの感想

香山リカ氏のスピーチに「涙がこみ上げました」などの感想
http://yukan-news.ameba.jp/20160217-144/
2016年02月17日
2月14日、「安倍政権 NO! ☆ 0214大行進 in 渋谷」が行われた。オープニングスピーチは、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフ氏、上智大学教授で「市民連合」の中野晃一氏、そして精神科医で立教大学教授の香山リカ氏が行った。
その中でも、香山氏は、自身のスピーチの約1370文字にもおよぶメモをブログで公開した。現場では大声でスピーチを行っていたこともあり、最後の方は息をつく場面も見られたそのスピーチだ。
東日本大震災からまもなく5年を迎えるが、香山氏は現在自身が置かれた状況をこう訴え、スピーチを開始した。
〈5年後の私が、しかもこんなバレンタインの日に、こうやってマイクを握って愛を語るのでも犠牲者への祈りを捧げるのではもなく、時の政権への怒りを訴えているなんて、まったく想像もしていませんでした〉
そのうえで、この5年間、被災地の復興が十分ではない状態ながら、原発が次々と再稼働し、特定秘密保護法が制定され、経済格差が拡大し、ブラック企業が問題となっていることを訴える。さらには、辺野古の工事強行や、ヘイトスピーチデモが横行していることを問題視した。
安保法制については「戦争法」と述べ、安倍政権を問題視。本当は精神科医として、復興の手伝いをしたかったものの「安倍政権があまりに愚かなことやおかしなことを行い続けるため、私には被災地のための時間が十分に与えられませんでした」と悔しさをにじませた。
このスピーチに対しては「2/14 香山リカさんの感動スピーチ!」や「【激しく同感】といった意見が書き込まれた。また、このスピーチはフェイスブックでも多数シェアされ「読んでいて涙がこみ上げました。これは私たちのたたかい。穏やかで優しい自分たちでいるための、平和を守るためのたたかい」などの感想も。
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【「安倍政権NO!☆0214大行進」出発集会スピーチ用メモ】
 香山リカの第一診察室  vol.71      2016/2/16
http://ch.nicovideo.jp/kayama/blomaga/ar949617
 
 こんにちは。
 今年の東京は気温が上がったり下がったり、株価のように天候も乱高下です。
 診察室ではインフルエンザにかかった、という話が多く聴かれるようになりました。
 今年は 熱が37度台で も検査してみるとインフル、というケースもよくあります。あまり神経質になりすぎる必要はありませんが、やはりうがい、手洗いは 忘れないようにしたいものです。
 さて、 今回は2月14日に 代々木公園で行った集会でのスピーチ用の原稿(完全にこれ通りに話したわけではありませんが)をお届けしたいと思います。ぜひぜ ひ感想をお聞かせください。お待ちしています!
「安倍政権NO!☆0214大行進」出発集会スピーチ用メモ(代々木公園、2016年2月14日)
 今年ももうすぐ3月11日がやって来ます。東日本大震災と福島第一原発事故が起きたあの頃、私は5年後の日本がこんな国になっているとは思ってもいませんでした。また5年後の私が、しかもこんなバレンタインの日に、こうやってマイクを握って愛を語るのでも犠牲者への祈りを捧げるのではもなく、時の政権への怒りを訴えているなんて、まったく想像もしていませんでした。
 5年前の3月、私たちはたしかに誓ったはずです。この震災の犠牲になった人たちを忘れない、被災した人たち、原発事故で避難している人たちの力になりたい、二度と原発事故を起こさないよう、日本中の原発をなるべく早くなくしたい、国際競争や経済成長ばかり追い求めず、ひとりひとりの命と心が大切にされる社会を作っていきたい、と。
 ところがこの5年間、とくに第二次安倍政権が誕生してからの日本はどうでしょう。
 被災地の復興も十分とはいえず、原発事故にいたってはいまだ収束のめども立っていなというのに、原発は次々に再稼働され、特定秘密保護法が制定され、かたよった経済対策で格差は拡大、貧困にあえぐ人、ブラック企業で過労うつに陥る人は増える一方です。また、沖縄では辺野古で工事への着工が強行され、この東京でも毎週のようにおぞましいヘイトスピーチが路上にあふれ返るようになりました。そして昨年、ついに憲法破壊による戦争法が成立させられ、いまメディアへの露骨な権力介入により、私は正しい情報を知ることさえできなくなりつつあります。
 私はこの5年間、本当はもっと静かに大震災の犠牲者のために祈っていたかったです。もっと何度も被災地に出かけて、精神科医としての経験を生かして、復興のお手伝いがしたかったです。みなさんも同じだと思います。でも、安倍政権があまりに愚かなことやおかしなことを行い続けるため、私には被災地のための時間が十分に与えられませんでした。
 私は、はっきりと気づきました。私たちがお互いのことを思いやりながら、希望を持って心静かに生きるためには、一度だけ勇気を出して立ち上がって、大きな声をあげ、激しく闘わなければならないのです。
 今や平和は、静かにつくり上げる時代ではなく、それを奪おうとする者から、断固として奪い返さなければならない時代になったのです。
 みなさん、この闘いが終われば、私たちはまた、本来のやさしい自分、おだやかな自分に戻ることができます。私も、もともとの“おしとやかな自分”に戻るつもりです。
 でもそれまでは、しばらくの間、私たちはやさしさ、おだやかさ、つつしみぶかさを封印し、強く大きな声をあげていきましょう。拳を振り上げて怒りをあらわしていきましょう。そして、本当の平和と自由と希望を、私たちの手へと取り戻していきましょう。
 未来の2月14日、バレンタインデーには、私はきっと笑顔で、愛を語り合い、静かに大震災の犠牲者に祈りを捧げているはずです。それを信じて、いまは心を高く高く揚げて力強く闘っていこうではありませんか。みなさんひとりひとりの力が本当に必要です。この闘いにいなくてよい人は、誰ひとりとしていないのです。これから行進に出発しますが、ひとりとして列からはずれることがないよう、お互い手を取り合い、励ましあって元気に進んで歩いていきましょう。
 これは、私の闘い、あなたの闘い、私たちの闘いなのです。       
 
では、おだいじに~!!

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ヘイトスピーチ動画、法務省要請で初の削除 ニコ動など

ヘイトスピーチ動画、法務省要請で初の削除 ニコ動など
http://www.asahi.com/articles/ASJ2H3H3YJ2HUTIL00N.html
2016年2月15日
 インターネット上で公開されているヘイトスピーチ(差別的憎悪表現)の動画が人権侵害にあたるとして、法務省がサイトの運営者に削除を要請し、一部が応じたことがわかった。ヘイトスピーチを撮影した動画が削除に至った初めてのケースという。
 法務省によると、対象となった動画は「在日特権を許さない市民の会」(在特会)のメンバーが2009年11月に、東京都小平市の朝鮮大学校前で行ったヘイトスピーチ。「朝鮮人を日本からたたき出せ」などと大声を上げる映像を、動画配信サイト「ニコニコ動画」などで公開していた。法務省は昨年12月に削除を求め、ニコニコ動画など複数のサイトが削除に応じたという。
 在特会に対しては、法務省が昨年12月、今回削除を求めたケースを含む過去3回のヘイトスピーチについて、人権侵害にあたると認定。同様の行為をしないよう桜井誠・前会長に勧告していた。

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体張り差別阻止 ヘイトデモ許可に疑問

http://www.kanaloco.jp/article/149628
体張り差別阻止 ヘイトデモ許可に疑問
神奈川新聞l2016/02/011
 在日コリアンが集住する川崎市桜本地区を標的にしたヘイトスピーチデモが31日、同市川崎区であり、大規模な抗議行動が展開された。地域住民や市民団体、ヘイトデモに反対するカウンターら約500人が集まり、デモ隊の前に立ちふさがった。集住地区への侵入は目前で阻止されたものの、「在日の街」を目がけた差別デモが許可されたこと自体への批判が高まった。
 左に折れれば桜本に通じる大島3丁目交差点。女性の「みんな、手をつなごう」の声にはじかれるように一人また一人と路上に体を投げ出していく。道路をふさぐシットイン。「県警はコースを変えさせろ」の叫び声。足止めされたデモ隊はほどなく動きだし、UターンするとJ R川崎駅へと向かっていった。「けが人が出てはいけないので」。川崎署はそう説明した。
 「嫌いな朝鮮人に何を言ったって構わないんだ」と差別言動を叫びながら大通りを進むヘイトデモの一団。
 同区に住む男性(39)は「地元住民なら桜本がどういう街か理解している。何としても止めなければと思った」と身をていした。在日コリアンへの差別をなくそうという運動が1970年代から取り組まれ、さまざまなルーツ、文化的背景を持つ人たちが違いを認め合い、支え合う街。排斥と暴力を扇動するヘイトスピーチはその安寧を破壊しようとする。
 昨年11月にも今回同様、津崎尚道氏により桜本を通るデモが計画され、やはり大規模な抗議によってコースが変更となった。その後、100を超える市民団体が「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民の会」を結成し、デモが予告されたこの日、抗議行動への参加を呼び掛けた。
 デモの集合場所の公園では約60人の参加者を抗議の市民が取り囲み、「差別をやめろ」と連呼。マイクを握った在日コリアン1世のハルモニ(おばあさん)や中学生が「ヘイトスピーチの根絶を」「差別のない世の中をつくってくれると大人を信じます」と訴えた。
 川崎市内でのヘイトデモは12回目を数え、桜本での実施こそ阻止されたものの、ここ2回は在日コリアンが多く暮らす臨海部を通っている。地域で差別撤廃の運動に携わってきた女性(59)は「差別を許さない街づくりは40年かけてなされてきた。地元警察もそうした人権の取り組みを考慮するべきで、この街でデモを許可すること自体がおかしい」と話していた。

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差別から川崎守れ 市民ら500人がヘイトデモに抗議

差別から川崎守れ 市民ら500人がヘイトデモに抗議
2016年2月1日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201602/CK2016020102000160.html
 在日コリアンらへのヘイトスピーチ(差別扇動表現)のデモが三十一日、川崎市川崎区内であり、これに反対する市民らが抗議活動を行った。ヘイトスピーチを根絶するために団結して立ち上がり、「差別に反対」と大声で訴えた。 (横井武昭)
 ヘイトスピーチが市内で行われたのは十二回目。今回は、市内外の市民団体で一月中旬に結成した「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」が反対運動を呼び掛け、約五百人が駆けつけた。
 同区の富士見公園で始まったヘイトスピーチに対し、市民らは公園を囲むように集結。各団体の代表者らが「差別は絶対に許さない。皆さん仲良くしましょう」と抗議の演説をした。
 JR川崎駅付近まで歩いて約一時間半続いたヘイトデモには、沿道からプラカードや横断幕を掲げて「差別はやめろ」「川崎守れ」と声を上げ続けた。在日コリアンが多く住む桜本地域の近くにデモが来ると、路上に座り込むなどして同地域への進行を阻んだ。
 終了後、在日の母親を持つ中学一年の男子生徒(13)は「差別はやめろと言ったのにデモの人には通じず、すごく悲しい」と語った。ネットワークの結成を呼び掛けた社会福祉法人「青丘社」の三浦知人事務局長は「今日を第一歩に、ヘイトスピーチ根絶への歩みを確かなものにしたい」と力を込めた。
 

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