ヘイトスピーチに「刑事規制必要」…伊藤和子氏
ヘイトスピーチに「刑事規制必要」…伊藤和子氏
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141127-OYT1T50120.html?from=ytop_main5
2014年11月27日 23時22分
特集 深層NEWS
山田健太・専修大教授(言論法)と人権問題に取り組む伊藤和子弁護士が27日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、民族差別をあおる「ヘイトスピーチ(憎悪表現)」の法的規制と表現の自由について議論を交わした。
伊藤氏は「人権侵害を伴うものであれば、刑事規制が必要。包括的な人種差別禁止法を作り、明確に犯罪だとメッセージを発することは大事だ。抑止力につながる」と指摘。
一方、山田氏は「差別表現かどうかの境目はあいまい。規制に歯止めがかからなくなる。法規制の前に、教育や救済機関の整備などで、当事者を救うことが大事だ」と述べた。
「大義」の陰で:2014衆院選/5 憎悪なき政治を やまぬ人種差別発言
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141127ddn041010011000c.html
毎日新聞 2014年11月27日 大阪朝刊
多くの若者や観光客でにぎわう大阪市の電気街・日本橋。その一角にあるイベントスペースで23日、在日朝鮮人のフリーライター、李信恵(リシネ)さん(43)=東大阪市=がマイクを握った。「差別や誹謗(ひぼう)中傷をすれば提訴されることもあると分かれば、再発防止につながるのではないか」。真剣な表情だった。
特定の人種や民族への差別をあおる「ヘイトスピーチ」を批判する記事を書いていた李さんに対し、インターネット上の攻撃は激烈だった。「朝鮮人のババア」「不逞(ふてい)鮮人」。李さんは8月、ネットの人種差別発言で名誉を傷付けられたとして、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長やウェブサイト「保守速報」の運営者に損害賠償を求める訴訟に踏み切った。
提訴後も「差別の当たり屋」などの中傷があふれた。司会者が「精神的につらくないですか」と問うと、李さんは目を伏せて答えた。「つらいです」
◇
同じ23日、在特会の桜井会長も大阪市内で講演に立った。今月末に会長を退く桜井氏の最後の講演会という触れ込みで、動画配信サイトで生中継された。
「どんな悪名でも無名であるよりはるかにましだ」。桜井氏は、怒号が飛び交ったまま10分足らずで打ち切られた橋下徹市長との面談などについて誇らしげに語った。在日韓国・朝鮮人を批判する言葉も繰り返した。「生活保護をもらえない在日たちがいる。『遠慮はいらないから死になさい』と私は言ったんです」
昨年10月、京都地裁は、在特会が京都市内の朝鮮学校前で行った街頭宣伝について「国連の人種差別撤廃条約が禁じる人種差別に当たる」として違法性を認定し、賠償を命じた。国連の人種差別撤廃委員会は8月、ヘイトスピーチについて法規制などの対応を日本政府に勧告。与党の自民、公明両党がプロジェクトチームを発足させており、安倍晋三首相は国会で「各党の検討をしっかりと注視したい」と答弁している。
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