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鉄人28号万引き犯公開は人権問題?

鉄人28号万引き犯公開は人権問題?専門家でも意見分かれる「まんだらけ騒動」

2014年8月9日6時1分  スポーツ報知

http://www.hochi.co.jp/topics/20140809-OHT1T50028.html

 「万引き犯へ。返さなければ顔を公開する―」。古本漫画やアニメのフィギュア(人形)などを販売する古物商「まんだらけ」(東京都中野区)が25万円のブリキ製玩具を万引きされたとして、ホームページ(HP)で、万引きしたとみられる男性に対して警告していることが8日までに分かった。被害に遭った店による異例の強硬措置。法律の専門家の間では「プライバシーや名誉を侵害する恐れがある」「取り戻すための正当な手段で罪には問われない」と意見が分かれている。

 まんだらけによると、4日午後5時ごろ、中野ブロードウェイ4階の店舗「変や」の店舗ショーケースから、横山光輝原作の漫画「鉄人28号」のブリキ製おもちゃが盗まれた。ケースの鍵を開けたスキを狙われたものとみられている。

 まんだらけは即日、犯行状況を映したビデオとともに被害届を警視庁中野署に提出。翌5日、盗まれたおもちゃと、防犯カメラに映った万引き犯とみられる男性の写真を警告文とともにHPに載せ、店頭にも貼り出した。顔部分はモザイクで隠したが、警告と銘打って「1週間(8月12日)以内に返しに来ない場合はモザイクを外して公開します」としている。

 同社の古川益蔵社長は取材に対して文書で「あとは盗んだ方がどのようになさるか。ただ商品を返して下さることを願っております。犯行に及ぶ動画も確保しております。期日までに返還なき場合は画像公開、犯人特定という処置を行う予定です」とコメントした。

 盗まれた「鉄人28号」は、1950~60年代に当時の玩具メーカー「野村トーイ」が製作したゼンマイ式のロボット。マニアの間では高額取引がされているという。

 フィギュアのコレクターとして知られる経済アナリストの森永卓郎さんは「生産量が少ないモデルほど高くなり『鉄人28号』でも100万円を超えるものがある。盗まれたのはそれほど珍しいモデルではない。レアなものを盗めばすぐアシがついてしまうし、手頃だ、と思って狙ったのではないか」と話した。

 書籍のネット販売に圧迫されつつある古書店にとって、万引き対策は経営を左右する死活問題だ。だが、法律の専門家からは「やりすぎ」との声も。日弁連情報問題対策委員会の吉沢宏治弁護士は「万引き被害が多い店側の気持ちも分かるが、私的な刑罰になりかねない。警察の捜査を待ち、民事手続きで返還を求めるのが正しい在り方ではないか」と話した。

 一方で元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、盗品が転売されて行方不明となり、原状回復ができなくなる恐れを指摘した上で「被害者には本来、盗品を取り返す権利がある。目的に沿った手段であれば、店側が罪に問われることはないのではないか」と話した。

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