慰安婦問題:日本の対応「深い遺憾の意」…国連高等弁務官
慰安婦問題:日本の対応「深い遺憾の意」…国連高等弁務官
毎日新聞 2014年08月06日 22時44分
http://mainichi.jp/select/news/20140807k0000m030146000c.html
【ローマ福島良典】国連のピレイ人権高等弁務官は6日、旧日本軍のいわゆる元従軍慰安婦問題について、日本政府が「包括的で公平、持続的な解決」を追求してこなかったと批判し、「深い遺憾の意」を表明した。
国連報道声明によると、ピレイ弁務官は「2010年に訪日した際、戦時性奴隷被害者(元慰安婦)に救済措置を提供するよう日本政府に求めたが、権利を求めて闘ってきた勇気ある女性たちが権利回復や賠償を手にすることなく、亡くなっているのを目にして心が痛む」と述べた。
また、旧日本軍の関与を認めた河野洋平官房長官談話(1993年)の検証報告書が6月20日に公表された後、「東京のグループが『慰安婦は性奴隷でなく、戦時売春婦だった』と公言した」と指摘。「こうした発言は女性たちに多大な苦痛をもたらすにちがいない」と推測した。
日本政府は65年の日韓請求権・経済協力協定で請求権問題は解決済みとの立場で、元慰安婦問題に関しては、謝罪に加え、「アジア女性基金」(95〜07年)を通じた償い事業を実施してきた。元慰安婦問題は7月の国連人権委員会でも取り上げられ、日本政府に対して国家責任を認め、「完全な賠償」を行うよう促す勧告が出された。
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