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2014年6月に作成された記事

中西和久氏からの抗議に対する見解  2014年4日8日  全国演鑑連幹事会      

中西和久氏からの抗議に対する見解
                          2014年4日8日
                        全国演鑑連幹事会

 全国幹事会は、「日本演劇の民主的発展」と「差別発言」との整合性についての中西和久氏からの質問に端を発する一連の問題について、次のように考えます。

 中西和久氏の質問は、差別発言を行ったとされる当事者が事実を否定している状況の下で、事実があったことを前提としてなされたものでした。そのため、私たちがいかなる差別にも反対する立場であることを表明した上で、質問内容に対する回答は行わないという対応をしました。

 全国演鑑連を構成する演劇鑑賞団体は、芸術文化に関わる運動体として、演劇鑑賞という行為を通して人間性を高めることを一つの目的としており、差別や暴力といった人間性を貶める行為は、私たちの運動と相容れないものであることは言うまでもありません。

 私たちはこれまで、中西氏の主宰する京楽座を全国演鑑連の諸会議にお招きするなど鑑賞運動を進める上でのパートナーとして認識してきました。だからこそ多くのブロック、単位団体で、これまで京楽座の作品を例会に取り上げています。その作品の中には当然「しのだづま考」も含まれています。

 ところが中西氏は、全国会議の場で、差別の事実があったことを前提とした対応を全国事務局長に執拗に求め、満足いく回答が得られないと、差別発言した者を擁護している、差別を容認しているとして、各地の例会場周辺でのチラシ配布などにより、私たちが差別を容認、助長している団体であるという誤った認識を不特定多数の人々に拡げています。

 私たちは、このような中西氏の不当な行為に対して抗議の意思を表明するとともに、創造側と鑑賞側の立場の違いはあるとしても、共に演劇という芸術文化に携わる者として、話合いを通じて一刻も早く関係の修復が図られるよう期待するものです。

                                以上

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「がんばれよ」「動揺しちゃったじゃねえか」は民主都議

「がんばれよ」「動揺しちゃったじゃねえか」は民主都議
http://www.asahi.com/articles/ASG6X4TZCG6XUTIL00X.html

 東京都議会で塩村文夏(あやか)都議(35)が「早く結婚した方がいい」とヤジを浴びた問題で、複数続いたヤジのうち「がんばれよ」の声は民主の山下太郎都議(41)が発していたことが28日分かった。山下都議は「自民のヤジ攻めにあっていると思い、応援した」と説明している。

 この問題では、朝日新聞とテレビ朝日が当時の音声を分析し、複数議員が立て続けにヤジを飛ばしていたことを報じた。報道を受け、山下都議が「『がんばれよ』と言ったのは私」と名乗り出た。

 18日の都議会では、晩婚化対策を質問した塩村都議に鈴木章浩都議(自民会派を離脱)が「早く結婚した方がいい」とヤジを飛ばした。塩村都議が苦笑した後、「自分が産んでから」「がんばれよ」とヤジが続いて聞かれた。

 山下都議は「言葉に詰まる塩村都議を見て、自民のヤジ攻めにあっていると思い、応援した」と話す。自民のヤジの内容は「聞こえなかった」という。

 また、その後、「動揺しちゃったじゃねえか」とのヤジを飛ばしたことも認めた。「自民席に非難するためだった」と説明している。「自分が産んでから」は発言していないという。

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自衛権行使「新3要件」公明が原案

自衛権行使「新3要件」公明が原案 自民案装い、落としどころ

2014年06月20日(最終更新 2014年06月20日 03時00分)

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/96159

公明党の山口代表は首相との1対1の会談後、72年見解について「尊重しながら議論する」と記者団に述べた=19日



 集団的自衛権の行使を可能とする憲法解釈変更の閣議決定は、19日に行われた安倍晋三首相と公明党の山口那津男代表の党首会談で最終局面に入った。

 解釈改憲の核心は、自民党の高村正彦副総裁が提案した自衛権行使の「新3要件案」だ。特に「他国に対する武力攻撃が発生し、これにより国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される恐れがある」という集団的自衛権行使に絡む文言をめぐり、自公間で調整が続く。

 だが、実はその原案は、公明党の北側一雄副代表が内閣法制局に作らせ、高村氏に渡したものだった。解釈改憲に反対する公明党が、事実上、新3要件案の「下書き」を用意したのだ。

 「私が考える新3要件というものの、たたき台を作ってみました」

 13日の安全保障法制整備に関する第6回与党協議会で高村氏が突如A4サイズの紙を配った。「集団的自衛権の行使はできない」と結論付けた1972年の政府見解の一部を引用し、行使を認める逆の結論を導き出す私案だった。「この紙を見たのは初めてだ」。協議会後に北側氏は明言した。だが、事実は違う。

 政府関係者によると、その数日前に公明党執行部がひそかに集合。解釈改憲で対立する首相と山口氏の「落としどころ」を探るためだった。連立維持を優先させ、解釈改憲を受け入れる政治決断の場でもあった。

 山口氏が「憲法解釈の一番のベースになっている」と尊重してきた72年見解を援用する形で、限定容認と読み取れる原案を内閣法制局に作成させる。北側氏がそれを指示していた。

 原案に自公協議の焦点となる「恐れ」があったかどうかは分からない。しかし、自民党関係者は言い切る。

 「新3要件は自公の『合作』だ」

 ■「平和の党」連立に固執

 公明党が17日に開いた安全保障法制をめぐる会合。

 「被爆国として個別的自衛権の範囲でやりくりしながら、不戦の誓いを守ってきたのではないか」(中堅議員)

 「同じ1972年見解から逆の結論を導き出して論理的な整合性が保てるというのなら、きちんと説明してほしい」(若手議員)

 「政府が示した事例で集団的自衛権が必要だと主張する議員が一人もいないのに、なぜ行使容認の閣議決定案の議論に入るのか」(ベテラン議員)

 19日の会合でも「高村私案には地理的制限がない」といった異論や慎重論が相次いだ。新3要件の高村私案は、党執行部が「下書き」を指示したものだったとは、一般議員は知らない。

 執行部が限定的ながら解釈改憲を受け入れた以上、党内会合はガス抜きの場になりかねない。政府筋は「公明党幹部から『まだ騒ぎますけどすみませんね』と言われた」と打ち明ける。

 だが、安倍晋三首相に譲歩した執行部と、反対を続ける一般議員の溝は埋まっていない。この状況に最も苦しんでいるのが、党内で解釈改憲に最も強く反対してきた山口那津男代表だ。

 弁護士出身であり、防衛政務次官を経験して安全保障政策に精通する。もともとは72年見解を盾に「憲法解釈を変えるなら論理的整合性などを保つ必要がある」と訴えてきた。連立維持のためとはいえ、解釈改憲受け入れの決断を余儀なくされ、じくじたる思いが募る。複数の関係者によると、山口氏が「俺が辞めればいいんだろ」と漏らす場面もあったという。

 しかし、党関係者の一人は言う。「代表辞任は許されない。辞めれば党が『筋を曲げた』と認めることになる。ますます党員や支持者に説明がつかなくなる」

 限定容認論では一致した自公だが、「限定」の範囲をめぐっては、なお大きな溝がある。公明党が最後の抵抗をみせるのが、集団的自衛権の行使による海上交通路(シーレーン)の機雷除去だ。

 戦闘状態での機雷除去は武力行使に当たる。首相は輸入原油の8割以上が通るペルシャ湾のホルムズ海峡を念頭に、日本の生命線である原油確保のため、集団的自衛権による機雷除去が必要だと主張する。

 これに対し、公明党の井上義久幹事長は「首相は国会答弁で『武力行使を目的とした自衛隊の海外派遣はしない』と述べた。矛盾ではないか」とかみつく。

 自民党は、機雷除去を含め、政府が示した集団的自衛権行使の8事例について「新3要件案で全て対応できる」と譲る気配はない。公明党は、自分たちが「下書き」を用意した新3要件案によって、自縄自縛に陥る可能性がある。

=2014/06/20付 西日本新聞朝刊=

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議会のセクハラヤジは「学校のいじめと同じ」 塩村文夏都議

議会のセクハラヤジは「学校のいじめと同じ」 塩村文夏都議が語った「悲しい気持ち」

http://www.bengo4.com/topics/1668/

「結婚したほうがいいんじゃないの?」。6月18日の東京都議会で女性議員に浴びせられたそんなヤジが、大きな波紋を広げている。

議場にいた男性議員から“セクハラ”ともいえるヤジを受けたのは、みんなの党の塩村文夏(あやか)都議(35)。塩村都議は、女性の妊娠・出産をめぐる支援について質問している最中、冒頭の言葉を浴びせられた。

都議会のウェブサイトで公開されている記録動画でも、ヤジを受けてしばし絶句する塩村都議の姿が確認できる。塩村都議は声のあがった方向を見つめて、苦笑し、質問を再開したが、しだいに感情が高ぶっていく。そんな様子が、動画から伝わってくる。

このとき、ヤジをどう受け止めていたのだろうか。そして、いまどう振り返るのだろうか。塩村都議に話を聞いた。

●「産めないのか」という声も聞こえた

――ヤジがあがった時の状況は?

「『結婚したほうがいいんじゃないの?』という大きな声が聞こえてきました。その言葉に『そうだ』と同調する声も聞こえたし、笑っている人もいました。さらに、大きな声ではないですが『産めないのか』という声も聞こえてきました。(質問中は)声を張り上げているので、細かい声を全部拾えないのですが、全然聞こえないわけでもないんです」

――どんな感じを受けた?

「最初は不意打ちを食らったような感覚でした。不妊や結婚・妊娠の話をしている中で、そんなヤジを飛ばす人がいることに驚きを感じました。

普通であれば、そんなヤジが出た時点で、ちょっと問題発言だということになって周りが止めたりとか、少なからず『シーン』となると思うんです。今の発言はおかしいんじゃないかって。

ところが、その声に同調する人もいたし、議会はそのまま進行し、さらに他にもそうした発言をする人たちもいて、じわじわとボディーブローが効いてくるような感じがしました」

――ボディーブローとは?

「女性の抱えている問題を、まずは議会で訴えて、通していかなきゃいけない。伝えていかなきゃいけないのに、目の前に座っている人たちにも届いていないということに、すごく悲しくなったんです」

●ヤジを飛ばした人から「謝罪や連絡はない」

――発言を止めて、議席を見ていたが、誰の発言か分かったのか?

「おおまかに、聞こえた方向を向いただけで、その人を見たというよりは、そちらの方向を見たという感じですね。誰の発言なのかまでは断言できませんが、そのあたりには3~4席しかありません」

――ヤジを飛ばした人から、謝罪などはあった?

「今のところ、謝罪や連絡は一切ありません」

――いつも都議会で飛ぶヤジと、今回のヤジは次元が違う感じだったのか?

「いつもとそこまで違うわけではないですが、中でもタチが悪かったですね。女性の悩みについて質問をしているときに、そんなヤジを浴びせてくるというのは、驚きでしかありません」

●「女性全員への侮辱と思う」

――ヤジの内容については、どう考える?

「結婚するかしないか、子どもを産むか産まないかは、その人自身の問題です。女性の社会進出が進むなかで、そういったこと自体にいろんな悩みを抱えている女性が多いなかで、デリカシーのない発言だと思います。

女性の悩みを代弁して質問している最中だったので、私個人への否定というだけではなく、このような問題で悩んでいる女性全員を侮辱した発言だと、私は思っています」

――議場という『自由な言論の場』でも、許されない発言だった?

「そう思います。私はそんなことは言わない。バッジを付けた先生と呼ばれる方々がそうした発言をして、そのことに同調して面白がっているというのは、あり得ないし、あってはならないことだと思っています。これは、学校に置き換えてみれば、よくわかると思います」

●学校の「いじめ」との共通点

――学校に置き換えるとは?

「生徒が教室の前に出て、発表している場面を思い浮かべてください。そこで、クラスから生徒の人格を否定するような発言があり、みんなが同調して笑っている。そんな状況は、まさに『いじめ』の構図ではないでしょうか。私も指摘されて気づいたのですが・・・」

――今後、何かアクションをとるのか?

「党の仲間が、各会派に話してくれたようです。今後については分からない部分もありますが、このまま何もなかったことにしてはならないと思っています」

(弁護士ドットコム トピックス)








「セクハラヤジ」飛ばした都議はだれ? 塩村文夏議員「『結婚しろ』と言った議員ほぼ分かる」
2014/6/19 20:10

http://www.j-cast.com/2014/06/19208144.html

   「早く結婚した方がいいんじゃないか」「産めないのか」。東京都議会で一般質問に立ったみんなの党の塩村文夏(あやか)議員(35)に、議場からこんなヤジが飛び、どの議員によるものなのかと物議を醸している。

   塩村文夏議員は、かつて日テレ系「恋のから騒ぎ」に出演して注目を集め、放送作家としても活動している。2013年6月に都議選で初当選し、14年6月18日は初めて一般質問に立っていた。

複数の自民党男性議員がヤジとも報じられる
ツイートでも抗議
ツイートでも抗議

   質問では、都内の女性は晩婚化が進み、不妊治療なども増えているとして、こうした女性への支援策についてただした。ヤジが飛んだのは、塩村議員が用意した原稿を読んでいたときだ。「厚生委員会でこの件についての充実をお願いしてきました」と読み終える前から、男性議員からとみられるヤジが飛び、塩村議員は驚いた様子で顔を上げた。「はー」と言いながらも下を向いて少し笑い、議場からも「ワハハ…」と笑い声が起きていた。

   その後、塩村議員は、悔しいと思ったのか表情が強張るようになり、目に涙も浮かべた。議席に戻った後も、涙をぬぐう仕草をみせていた。

   報道によると、「あいつ不倫してるんだぜ」といったヤジもあったという。確かに、一部週刊誌が4月に塩村議員の不倫疑惑を報じているが、塩村議員は、ツイッターなどで「事実無根」だと強く否定している。

   ヤジについては、自民党会派の方向から出ており、複数の男性議員からだったと報じられている。塩村議員は、公の場でセクハラ発言を受けたと反発し、都議会みんなの党の両角穣幹事長が、自民党に抗議する事態になった。

   これに対し、自民党の吉原修幹事長は、所属議員のヤジかは分からないとしたものの、各会派で品位のない発言を慎むよう確認すべきだとしたと報じられた。

   もし自民党議員がヤジを飛ばしたとすれば、それは一体だれなのだろうか。

すべて男性議員で、最低でも2、3人はいた

   塩村文夏議員は、フェイスブックで「都議会でのセクハラ発言」を報告し、「他の議員や傍聴をしていた方からのお話を聞くと一致しているので、『お前が結婚しろ』と言った議員はほぼわかっています」と明かした。

   ただ、「それ以外のヤジを飛ばしている方は、あちこちにいますが、大声ではなく私の位置からは会派は分かっても、特定までできません」という。

   みんなの党の両角穣幹事長は、取材に対し、「セクハラヤジ」を飛ばしたのは、すべて男性議員で、最低でも2、3人はいたと説明した。だれかについては、「まだ分かっていません」とだけ述べた。

   ネット上では、「今時、一般企業なら大問題だ」「選んだ有権者を馬鹿にしている」として、都議会は議員の特定を進めて、何らかの処分をするべきだとの声が上がっている。しかし、両角幹事長は、特にそれを求めない考えを示した。2014年6月24日の議会運営委員会理事会では、東京五輪があるのにセクハラ発言があると都民の信頼を失うとして、議会でこうした問題にしっかり対処することを提案するとした。

   一方、「これが世の男性の女性に対する本音だろうね」「野次を飛ばした議員は正論!」といった声もネットでは多い。この点について、両角幹事長は、「古い人が言っているみたいで、考え方がズレていると思います。それを言ってしまえば、終わりなのではないでしょうか」と言っている。

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2013年度高校生の就職内定実態調査(卒業時)のまとめ 全教のとりくみ

全教のとりくみ

【発表】2014/05/9
◆2013年度高校生の就職内定実態調査(卒業時)のまとめ
http://www.zenkyo.biz/modules/zenkyo_torikumi/detail.php?id=541

 4月30日、全教は「2013年度高校生の就職内定実態調査(卒業時)のまとめ」を記者発表しました。この調査は、日高教と全国私教連が構成組織を通じて、2014年3月に高校・障害児学校を卒業した生徒の就職内定実態調査を実施したもので、1994年度に第1回調査を行って以来20年目となります。

 この4月の「全教と日高教の一体化」を受けて、全教が調査のまとめを引き継ぎ発表したものです。


13-卒業時:調査用紙.pdf
13-卒業時調査:集約表①-1.pdf
13-卒業時調査:集約表①-2.pdf
13-卒業時調査1:集約表②.pdf
2013年度就職卒業時調査見解.pdf

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被爆語り部に暴言、修学旅行で横浜市の中学生

被爆語り部に暴言、修学旅行で横浜市の中学生
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140608-00000017-sph-soci
スポーツ報知 6月8日(日)7時3分配信


 修学旅行で5月に長崎を訪れた横浜市の公立中3年の男子生徒5人が、爆心地周辺を案内しながら被爆体験を話していた語り部の森口貢(みつぎ)さん(77)に「死に損ない」などの暴言を吐いたことが7日、分かった。

 森口さんによると、被爆者らが5月27日、3年生119人をグループに分け、爆心地周辺の被爆遺構を案内。爆心地の北約700メートルにあり、甚大な被害を受けた山里小学校で森口さんが説明を始めたところ、グループから離れて行動していた5人の生徒が「死に損ないのくそじじい」と叫んだ。森口さんと引率の教職員が注意したが、5人は周りの生徒にも「拍手しろ」などと言って妨害、暴言を続けたという。

 森口さんは翌日、手紙で学校に抗議。さらに学校に電話したところ、校長は「大変申し訳ない」と謝罪したという。

 「長崎の証言の会」のホームページなどによると、森口さんは国内だけでなく、米国に出張して現地の高校生たちに被爆体験を語るなど精力的な活動をしている。森口さんは取材に「こんな経験は初めてで悲しい。戦後69年がたち、戦争の悲惨さが分からない社会の雰囲気の中で子供たちが育っているのではないか」と話した。

 校長によると、暴言を吐いた生徒の1人が案内前、森口さんから「聞く気がないのなら出ろ」と厳しく繰り返し注意されたと明かした上で「それでも生徒がやったことは許し難い。被爆者をおとしめるつもりはなかったと思うが、反省するまで粘り強く指導したい」との考えを示した。

 横浜市教育委員会によると、今月6日に校長から報告があり事実関係の確認を指示した。生徒への人権教育や教職員の研修強化に努めるという。

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厚木市権利擁護支援センター

社会的弱者の人権守る 

虐待防止等の相談窓口新設

掲載号:2014年6月 6日号

http://www.townnews.co.jp/0404/2014/06/06/239141.html

 高齢者や障がい者の人権を守る「厚木市権利擁護支援センター」が6月1日、市総合福祉センター5階に新設された。成年後見制度と虐待防止の相談業務を併せ持つ窓口としては県内市町村初の試みで、センターの担当者は「お困りごとを気軽に相談してもらえる環境を作っていきたい」と話している。

 厚木市によると、市内の高齢者と障がい者は年々増加傾向にあり、認知症の高齢者や知的障がい者などが、判断能力が十分でないために悪徳商法の被害に遭うケースが顕在化している。そこで市は一人暮らしの高齢者の増加や、障がい者の親亡き後の問題などで、今後需要が見込まれる成年後見制度の活用や、虐待防止のための相談窓口を明確化するため、支援センターを開設することにした。

 支援センターは市が市社会福祉協議会へ委託。予算は人件費や研修にかかる費用で約396万円。正職員と嘱託職員、非常勤職員の7人体制で、平日の日中に相談に応じる。電話(【電話】046・225・2939)のほか、窓口でも直接相談することができ、社会福祉士や介護福祉士の資格を持つ職員らが対応する。虐待の緊急相談は24時間電話で受け付けており、休日や深夜でも市や関係機関と連携して問題解決にあたるという。

 市社会福祉協議会の担当者は「社協が市から委託されて開設したセンターなので、安心して相談してほしい。プライバシーは守ります」と話している。

増加する一人暮らし高齢者

 成年後見制度は、認知症や知的障がい、精神障がいの人たちを保護し、支援するもの。市ではこれまで地域包括支援センターや地域の民生委員などが相談に応じてきた。

 厚木市には65歳以上の一人暮らし登録高齢者が、4月1日現在で2063人いる。高齢者と障がい者の成年後見や虐待の相談件数も増加傾向にあり、対策が求められていた。

 市は地域包括支援センターと民生委員などに加えて、今回新たに相談窓口を設置した。福祉部の野元優子次長は「相談窓口の明確化・専門化が求められる中で、新たな支援センターはより迅速に対応することができる」と期待を寄せた。

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