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ハンセン病問題から人権考えて 岡山県が啓発DVD作製

ハンセン病問題から人権考えて 岡山県が啓発DVD作製

岡山県がハンセン病問題の啓発のため製作したDVD   
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2014022422170031/

 岡山県は瀬戸内市の国立ハンセン病療養所・長島愛生園、邑久光明園の歴史や入所者の声を交えた啓発DVD「未来への絆―ハンセン病問題から学ぶ」を作った。ハンセン病への差別を通じ、いじめなどの人権問題を考えてもらおうと、初めて中学生を主な対象として製作。28日、岡山市北区内山下の県立図書館で上映会を開いた後、中学校や図書館に配布し、活用を図る。

 500枚作り、ハンセン病問題の基礎知識▽ハンセン病回復者の思い▽回復者と若い世代とのふれ合い―の3部構成。各10分の計30分とコンパクトな編成で授業でも使いやすいよう配慮した。

 国の強制隔離政策の下、逃走した入所者らを監房や監禁室に閉じ込めたり、子どもを産めないよう断種、堕胎を強いるなど数々の人権侵害が行われてきた歴史を紹介。病気への誤った知識や偏見から地域で激しい差別を受け、療養所の隔離生活へ追い込まれていった状況を入所者の証言を交えて伝えている。

 学校などでの入所者の語り部活動も収録。「私たちがすべきことは」と質問する中学生に男性入所者が「ハンセン病の啓発以前に、自分と同じように相手を大切に思いやる心を持ってほしい」と語り掛けている。

 県立図書館でのDVD上映会は午前10時、午後0時半、2時、4時、6時の計5回。3月21日午後1時半から瀬戸内市長船町土師のゆめトピア長船でも上映会を開き、愛生園入所者による講演がある。いずれも入場無料。

 問い合わせは県健康推進課(086―226―7331)。

(2014/2/24 22:17)

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