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石破幹事長 国会前デモ 重ねて批判

石破幹事長 国会前デモ 重ねて批判

2013年12月2日 朝刊

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013120202000114.html

 ブログで、特定秘密保護法案や原発再稼働に反対する国会周辺などでのデモを「テロ」と例えた自民党の石破茂幹事長は一日、富山県南砺(なんと)市で講演し、デモについて「人が恐怖を感じるような音で『絶対にこれを許さない』と訴えることが、本当に民主主義にとって正しいことなのか」と重ねて批判した。ブログの「テロ」との記述は撤回する考えを記者団に示した。石破氏のブログに、多くの市民らが街頭などで抗議の声を上げた。 

 石破氏は講演で、デモを「本質においてテロ行為と変わらない」とブログで指摘したことについて「表現に足らざるところがあれば、おわびしなければならない」と謝罪した。

 その後、記者団に、デモについて「(テロの)全ての要件を具備するわけではない」と説明し、「テロと同じと見たと受け取られる部分があるとすれば、撤回する」と表明した。ただし、ブログは削除せず、真意を加筆するとした。

 石破氏は、デモ活動について「整然と行われるデモは、民主主義の当然の手段として許される」と述べた。

 その上で、国会や議員会館周辺などで現在行われている、秘密保護法案への抗議や脱原発を訴える活動に関しては「一般人に対して大音量という有形の圧力を加えるという点で、民主主義とは相いれない部分がある」と指摘した。

 デモは、警察の許可を得て行われているが、石破氏は「規制のやり方に問題がある。一般人の静穏は必ず守られなければならない」と、警備の在り方に疑問を示した。

 石破氏は十一月二十九日付のブログで、デモ活動について「単なる絶叫戦術はテロ行為と本質において変わらない」と記していた。

◆ブログの該当部分

 今も議員会館の外では「特定機密(原文のまま)保護法絶対阻止!」を叫ぶ大音量が鳴り響いています。いかなる勢力なのか知る由もありませんが、左右どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう。

 主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます。

◆1日の講演要旨 

 人が恐怖を感じるような音で「絶対にこれを許さない」と訴えることが、本当に民主主義にとって正しいことなのか。民主主義とは路線を異にするのではないかと思うが、もし表現に足らざるところがあれば、おわびしなければならない。

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