« 結婚も自立も難しく…社会問題化する親同居未婚者 | トップページ | 「情報隠し」反対1万人=秘密保護法案「希代の悪法」―撤回求め集会・東京 »

逗子ストーカーは市役所から? 個人情報はこうしてダダ漏れになる

逗子ストーカーは市役所から? 個人情報はこうしてダダ漏れになる

2013年11月8日 掲載
http://gendai.net/articles/view/newsx/145771

 昨年11月、神奈川県逗子市で三好梨絵さん(当時33)が元交際相手の教員(同40=自殺)に殺された逗子ストーカー殺人事件。6日に愛知県警に逮捕された探偵業「アスク・ミー」の実質的経営者、小浜博敏容疑者(59)に、教員の依頼で三好さんの所在地を教えた疑いが出ている。

 例えば、小浜は怒気をはらんだ声で役所に電話し、「国民健康保険の通知が来たが、妻の名前が間違っている」「漢字も確認させろ」と威圧。家族構成や生年月日を引き出していた。

 こうした手口は電話調査を略して「電調」と呼ばれ、探偵業界では「基本のキ」とされる。

 ただ、小浜が得意としていたのは、業界の隠語で「S」と呼ばれるスパイを使う手法だ。

「小浜は、官公庁や公的機関のいろんなところに協力者(スパイ)を雇っていた。警察官、市役所職員、携帯会社社員などです。彼は探偵業界では一目置かれる“やり手”で、『携帯電話の番号さえ分かれば、相手の3親等までの情報を引き出せる』と豪語していました」(捜査事情通)

 ストーカー被害を受けた三好さんは、市に住民票の閲覧制限などを申し出ていた。果たして、逗子市役所にも小浜のスパイがいたのか。最近、関西電力子会社の契約社員や千葉県船橋市の非常勤職員が逮捕されたが、やはり探偵のスパイだった。

 もっとも、個人情報は素人でも簡単に引き出すことが可能だ。口座番号が分かれば、ATMで入金操作するだけで名義人が分かる。個人資産を調べたいなら、市町村役場に行って「固定資産評価証明書」をもらえばいい。家や土地など財産の時価評価額が書かれている。

 通常、本人や同居親族しか発行してもらえないが、委任状があればOK。不動産の営業マンを装えばバレない――とか。

「今は携帯にメールを送るだけで、相手の所在地が分かるアプリもあります」(前出の捜査事情通)

 個人情報を丸裸にするのはたやすい。

|

« 結婚も自立も難しく…社会問題化する親同居未婚者 | トップページ | 「情報隠し」反対1万人=秘密保護法案「希代の悪法」―撤回求め集会・東京 »

つれずれ」カテゴリの記事