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「人権理解してない」 鳥取で改憲考えるシンポ

2013年9月24日
「人権理解してない」 鳥取で改憲考えるシンポ

http://www.nnn.co.jp/news/130924/20130924010.html

 憲法と自民党の憲法改正草案を比較し、論点を整理するシンポジウム「憲法改正について考える~憲法96条とわたしたちの未来~」(県弁護士会主催、新日本海新聞社後援)が23日、鳥取市のとりぎん文化会館で開かれた。護憲派の論客で知られる伊藤真氏、本紙コラム「一刀両断」を執筆する小林節慶応大教授の憲法に詳しい2人の弁護士が、同草案を「自民党が国を好き勝手に振り回すための改正案」などと厳しく批判した。

 2人は、同草案にある国防軍創設や天皇国家元首制といった注目を集める部分より、家族に関する基本原則や表現の自由など細かい部分の条文に触れて、自民党は「人権」を理解していないとばっさり。

 例えば同草案では「家族は互いに助け合わなければならない」とあるが、小林氏は「離婚間際の夫婦が、助け合うわけがない」とし、改憲により逆に個人の人権が無視されてしまう可能性を指摘した。

 発議に衆参両院の3分の2の賛成が必要なことなど、改正の手続きを定めた96条の要件緩和について、小林氏は「憲法は国を縛る最高法。権力(国)側がこれを緩めてくれと言うのはずるい」。伊藤氏は「与党の強行採決が可能になる。立憲主義の観点から許されず、政権交代のたびに改憲発議がなされる」と反対の立場を強調した。

 また、伊藤氏は国防など10項目の国民の義務が新たに追加される同草案について、「国家を縛る憲法が、国民を縛る法律に成り下がってしまう」と危惧。「改憲に期待しすぎてはいけない」と、改憲を“魔法の杖(つえ)”のように錯覚しないよう、来場者にくぎを刺した。

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