橋下大阪市長に関する週刊朝日の記事について 石原知事定例記者会見録2012.1019
石原知事定例記者会見録
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/ARC/20121031/KAIKEN/TEXT/2012/121019.htm
2012年10月19日(金曜)
15時17分~15時50分
2 橋下大阪市長に関する週刊朝日の記事について
それからもう1つ、これは私、友人だから、腹に据えかねてあえて申し上げるんだけども、大阪の橋下市長について、佐野眞一なるインチキ野郎が、週刊朝日にとんでもない記事を書いてる。朝日もさすがに、とにかく謝罪をするみたいだけど。
この男ってのは、私も被害者の1人なんだ。彼は何故か、同和の問題、いわゆる部落っていうんですかね、それについて非常に強い偏見を持ってる男でね。私が何故それを感じたかというと、私に対しても好感を持っていないみたいで、私についての変な、1冊、本を書いたんですが、その調査のときにも、私の父親の本籍地っていうのは、伊予ですね。それで、そこへ出かけて行って、周辺の人にいろんな質問をしているんですけど、誘導尋問で、石原の一族は部落じゃないか、同和じゃないかっていう誘導尋問をして、で、聞かれた人達から、けしからんやつが来てこう誘導尋問しましたよと報告があって、私もあきれたんですが。
幸か不幸か、私の家は没落士族でありましてね。昔の戸籍の原本、ハラホンというんですけど、これには士族と載ってるんだ。なぜ私がそのときに同和の問題に関心を持ったかといったら、私の父親が、うちは昔は武田の武士で残党で、ある戦で弓矢で功績を上げたんで、うちの家紋は子供心に覚えていますし、今でもそう、お正月に使うお膳についてますけども、黄金分轄のできない7本の矢なんですな、家紋が。で、そのゆえんを聞かされました。で、だから、故にうちはこの士族だというので、原本を見せてもらった。そのときに、あのときの階級というのは4つに分かれてまして、華族、士族、平民、新平民ってあった。私はその新平民って意味が分からなくて、これ何ですかと父親に聞いたら、これは、これこれしかじか、昔、政治的な理由で強引につくられた1つの差別階級で、非常に気の毒なんだっていう話を聞いたんですが、
まあね、私の一族、どの出でも構わないんだけども、そういう出自とか、それから、お父さんとかおじいさんの職業というものをあげつらって、しかもそれがDNAとして橋下君に受け継がれて、ああいう性格のとんでもない人間をつくったと、これは非常に危険な存在だという、これは中傷誹謗の域の、本当に卑劣な作業だと思います。
それで、私は彼が非常に卑しいと思うのは、彼、今まで剽窃(ひょうせつ)問題っていうのを何回も起こしてるんだ。うちの副知事の、猪瀬さんの書き物も盗まれまして、彼も抗議したんですが、今までも事例は5つか6つありますよ。
典型的例は、大宅壮一賞ですかな、あの選考員をしてる深田祐介君という、日本航空の出身で直木賞をもらった作家ですけども、古い人だから、皆さん覚えてないかも知らないが、この深田さんの一部を剽窃して問題になって、結局、深田君が、その本を読んでたまげて、審査員としてこれは許せないといって、はねたことがある。
それから、1985年の11月号の月刊現代に「池田大作『野望の軌跡』」という文章を書いて、これは三一書房の単行本が『池田大作ドキュメント-堕ちた庶民の神』というんですか、これ、溝口(敦)さんという人が書いた本ですけど、ここから、とにかく十数箇所あってですね、盗作が。これ、非常に問題になったんだ。
それからまた、1993年講談社の『日本のゴミ』の359ページには、1987年のPHPから出た『ドキュメント東京のおそうじ』、山根一眞さんっていうんですか、この一部を盗用していて問題になったんだ。
それから、幾つもありますな。1990年の文藝春秋の『紙の中の黙示録』には、1988年の文藝春秋の『新東洋事情』の、これ、深田さん、これですね、これから3ページか4ページがそのまま剽窃されている。こういう前科のある人間ですよ。非常に卑しい、卑劣な男だ、これ。これは本当に許せないね。
これがまた、朝日新聞がそれに、どういうつもりか知らんけど、彼の出自というものを暴くというんですか、問題にして、しかもお父さん、おじいさんの職業という、そのDNAが彼に生きてつながってると。こういう誹謗というのは、じゃあ、あの人は7人子供いるわけでしょう、立派な話だ。その子供たちに影響するんじゃないですか、その一生に。こういう、文筆を借りて、何というのか、他人の家族までを貶めるという、こういう物書きというのは本当に私は許せませんな。あなた方メディアの人、もうちょっとしっかりして、この佐野眞一なる卑しい男を監視してもらいたいね。これはアメリカなんかだったら、西洋社会では、絶対こんなことは通用しませんよ。
私から申し上げたいことはそれだけですから、質問があったらどうぞ。
質疑応答
【記者】2点お伺いします。先ほどの橋下市長の問題ですけれども、これ、朝日新聞が、子会社ですね、朝日新聞出版。こういう編集長は一種のお詫びということを出すと言ってますけれども、朝日新聞は編集権が違うという形でね、100%子会社、そして、記者もみんな出向してる人達が多い。こういう中で、別々のものだという形でやっています。それともう一つ、私達…。
【知事】それはイクスキューズ(弁解)ですね、ただのね。会社全体の責任ですよ、そんなの。
【記者】それともう一つ、若宮主筆という方が、この人が「安倍晋三叩きは朝日新聞の社是である」と、三宅久之さんにこれ言ってる。こういうことをね、公然と言ってるというのは、今言った佐野さんという、とんでもない人だと私も思いますけれども、こういう個人のね、ライターを使ってる、これ、組織的な問題だと私は思ってるんですね。これは、今言ったように、いろんな意味でこれから個人、政治家に対するバッシングとか、いろんなものがあると思いますけれども、知事はこの、いわゆるこういう問題についてね、ちょっと見解をまずひとつお伺いしたい。これが1つと、あと、尖閣もちょっと聞きたいと思います。まずそれをお答え…。
【知事】第1問はやっぱり、第4権力ですか、を自称しているメディアのおごりでね、それは卑劣な話で、(朝日新聞記者に向かって)石原叩きも社是なんだろ。な。人民日報と同じような記事書いてるじゃないか、尖閣に関して。こんな新聞が日本にあるということはちゃんちゃらおかしいよ、私に言わせると。何回も言うけど、あさひというのは飲むもので読むものじゃないんだよあんなもの。と、私は思っております。はい。
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