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子どもの貧困 対策法へ集会

目標設定 各党隔たり 子どもの貧困 対策法へ集会

2013年3月30日 東京新聞朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013033002000140.html

親から子への「貧困の連鎖」を食い止めるために「子どもの貧困対策法」の制定を求める集会が二十九日、国会内で開かれた。出席した与野党の国会議員は貧困対策の必要性は強調したが、内容は隔たりがある。成立に向けた各党協力の焦点は貧困率に関する数値目標だ。 (上坂修子)

 集会は「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワークやあしなが育英会が主催。集会終了後、参加者約百五十人が国会周辺をデモ行進した。

 民主党は二〇〇九年時点で15・7%ある子どもの相対的貧困率を二一年までに10%未満に減らす数値目標を盛り込んだ法案を作成。超党派の議員立法として、他党に協力を呼び掛けている。

 集会では、京都市の同育英会奨学生、安田香澄さん(16)が「勉強するには教科書代、修学旅行代など多くのお金が必要だ。親がいなくても家計が苦しくても勉強に集中できる環境づくりを応援してほしい」と訴えた。

 同ネットワーク共同代表の湯沢直美立教大教授は対策法を実効性あるものにするため、数値目標の明記と削減のための計画などが必要だと主張した。

 民主党の山井和則厚労部会長は「何としても今国会で成立させたい」と強調した。

 自民党の薗浦健太郎国対副委員長は、同党も子ども貧困対策法案の提出に向け準備を進めていると明かした。ただ、自民党は貧困率の数字自体に意味がないとして、目標の盛り込みに消極的だ。

 公明党の古屋範子政調副会長は「制定に向け尽力していく」と表明。日本維新の会の鈴木望氏は「苦労している人に報いるため頑張っていく」とした。

 みんなの党の川田龍平政調副会長は「数値目標を掲げ、政府を挙げて取り組むべきだ」と指摘。

  共産党の宮本岳志文部科学部会長は「数値目標を入れ、アクションプランづくりを進めるなど実現に向けて頑張りたい」と表明した。

 

社民党の福島瑞穂党首は「貧困根絶のため数値目標とプログラムをつくる法成立に全力で取り組む」と語った。

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