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アイヌ政策推進会議 奨学金事業 作業部会


アイヌ政策推進会議
第10 回「政策推進作業部会」議事概要(日 時 平成25 年2月22 日)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ainusuishin/

① 奨学金事業の充実・改善に向けた方策について
○ 文部科学省から聴取した内容を報告させていただく。
文部科学省では、道外に居住するアイヌの子弟が大学、短期大学等に進学した際、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)による無利子奨学金の貸与を希望する場合には、貸与を受けやすくなるよう、貸与基準を緩和するよう検討している。現行制度では、無利子奨学金については、高校の成績や家庭の収入について一定の基準があるが、道外に居住するアイヌの子弟については、高校の成績基準を緩和する方向で検討している。可能な限り多くの者が利用できるような制度となるよう考えている。
○ 施策の対象者の限定について、現時点での検討状況を説明させていただく。
現在、事務的な調査検討を進めているが、課題も多く、具体的な制度設計をお示しでき
るところまでには至っていないことから、本日は基本的な考え方をお諮りし、この構成で御了解いただけるということであれば、更なる検討を行った上で、次回以降の部会の場で御審議いただきたいと考えている。
目的は、北海道外アイヌの生活実態調査を踏まえた北海道外における具体的施策(文化
振興関連施策を除く)の実施に当たり、当該施策の対象者を限定するための簡便な手続を定め、もってアイヌ以外の者を対象者とすることを防ぐこと。
対象者は原則として、アイヌの血を受け継ぎ、アイヌとしてのアイデンティティを有す
る者、又は当該者と婚姻若しくは養子縁組により同一の生計を営んでいる者で、北海道外に居住している者とする。
これは、北海道内における考え方を踏襲しつつ、北海道外に居住する方を対象とすると
いう趣旨である。
対象者であることの証明は、戸籍及び除かれた戸籍(以下「戸籍等」という。)による
ことを基本とする。戸籍等で証明できない場合の扱いは、別途定める。除かれた戸籍というのは、いわゆる除籍のことである。市区町村役場において取得できる戸籍謄本や除籍謄本を利用しようという趣旨である。
今後の検討課題としては、実施機関の設置及び役割、戸籍等で証明できない場合の確認方法、具体的な事務処理手順などが考えられる。実施機関というのは、対象者から提出された戸籍等の確認などを行う機関であり、この機関にはアイヌの人々や有識者の人々が入ることを想定している。また、北海道アイヌ協会では、会員資格の確認に戸籍を用いていると聞いているが、戸籍等で確認できるのは9割程度であり、それ以外については戸籍等以外の資料を利用しているとのことであるので、同じように戸籍等以外の資を利用する場合、どういった資料が有効なのかといったことを調査検討している。
○ 除籍謄本を取得するにはお金がかかる。この費用についてはどのようにお考えか。
○ 御指摘のとおり、戸籍、除籍などの関係資料を入手するには数千円の経費がかかる
と見込まれるが、現行制度では軽減は難しいと考えている。
○ 既存の制度の中で、アイヌに対しては成績要件を緩和するとのことだが、そうではなくて、アイヌ民族の子弟であればどこに住んでいようが受けられるアイヌ独自の奨学金制度を私は望んでいるし、多くのアイヌも多分そうだと思う。
○ 文部科学省からは、北海道が実施している北海道アイヌ子弟大学等修学資金貸付制
度の対象に、北海道外のアイヌの子弟が北海道内の大学に進学する場合を含めることができないかということも検討したものの、実現には至っていない、と聞いている。できるだけ速やかに実現を図るという観点から、JASSOの制度を使うことを考えていると思われる。
○ アイヌの子供たちの手に少しでも早く奨学金が届くようにするためには、現行制度
を活用したほうが効率的だということと理解している。それが筋として正しいのかどうかは当然議論のあるところであるが、現状はそういう方向で検討しているようである。
JASSOの奨学金には有利子と無利子があるが、無利子の方でアイヌ民族に対する特別な
措置を考えようとしていることは、検討の方向としては評価できるだろう。
○ アイヌの子弟の場合、成績要件を多少緩和しても漏れてしまうことがある。全体としての学力の底上げが重要である。

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