法務大臣閣議後記者会見の概要11月9日
法務大臣閣議後記者会見の概要
平成24年11月9日(金)
http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_00358.html
今日の閣議では,当省関係は2件あります。1件目は,人権委員会設置法案,人権擁護委員法の一部を改正する法律案について,今国会で提出することを閣議決定しました。2件目は,質問主意書です。田中前法務大臣の国会欠席問題及びいわゆる東京電力女性社員殺害事件で無罪が明らかになったことについての質問に対する答弁書を提出しました。人権委員会設置法案について申し上げますと,御承知のとおり,本年9月19日に,法案の内容について既に閣議決定しているところでして,そのときから,国会に提出する際には改めて閣議で決定するということでした。今国会は,大変厳しい状況ですのでどうなるか分かりませんが,この法案の審議入りを促進していくように努めていきたいと思っております。
人権委員会設置法案を国会提出することに関する質疑について
【記者】
人権委員会設置法案の提出が閣議決定されたということですが,法務省としてこの法案の成立に向けた見通しや審議入りの促進に向けた取組というのはどのようなものをお考えですか。
【大臣】
人権委員会設置法案の提出には長い歴史があることは,御承知のとおりです。まず平成14年に当時の政府が国会に提出しましたけれども,平成15年の衆議院解散選挙で廃案になりました。それを受けて,直ちに国会に提出すべく,法案の取りまとめをしましたが,そこまでに至らずに終わってしまいました。これが自民党政権時代の経緯です。また,それを受けた格好で,平成17年の小泉元総理大臣の解散総選挙の前に,民主党がこの法案を取りまとめて国会に提出しましたけれども,小泉内閣の衆議院解散に伴って,これも廃案になったということでして,そういう意味では,自民党時代から続いてきたこの法案の必要性を継承して,ようやく閣議決定をし,取りまとめに至ったということです。10年振りに政府として国会に提出する運びになったということの重みというものを感じながら,国会の審議入りを期待していきたいと思っています。
【記者】
人権委員会設置法案について,大臣は先ほど審議入りを促進していきたいとお話されていますが,法案の成立というのは,やはり相当難しいという認識に立っての御発言ということでよろしいのでしょうか。
【大臣】
国会が始まった段階では,まずは審議入りの指し手争いに少し時間が取られますので,なるべくこれを法案審議の中で取り上げてもらうということがまずは第一歩という意味で申し上げました。
【記者】
法案の内容と国会提出を二度に分けて閣議決定するということは,非常に珍しいケースであると思うのですが,なぜ二度にわたって決定する必要があったのかを改めて説明していただけますか。
【大臣】
法案の内容を決める閣議決定が通常国会閉会後であり,次の臨時国会がどういうような時期に開かれるかということは,まだペンディングの状態でした。ルールがあるわけではありませんが,従来の慣行に倣って,改めて国会提出のための閣議決定が必要ということで二度に分けられたということです。
【記者】
臨時国会では,特例公債法案がやっと審議入りしたような状況ですけれども,今後の成立の見通しというのはいかがでしょうか。
【大臣】
今後,国会がどういう展開をするかということは,今の段階で何とも言えませんが,ともかく審議入りを目指して努力をしたいと思っております。
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