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人権救済機関設置法案に関する質疑 法務大臣閣議後記者会見

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成24年9月4日(火)

http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_00330.html

人権擁護委員を人権擁護委員協議会に配備することに関する質疑について

【記者】
 先日,一部の報道で,学校でのいじめ事件への対応について,各地の法務局に人権擁護委員を常駐させる方針を固めたという報道がありましたが,これについて大臣のお考えをお聞かせください。
【大臣】
 人権擁護委員が学校を通じて,いじめの防止のための対策を行ってきているわけです。子ども110番やミニレターとかですね。こういうことを通じて,この秋には,毎年恒例のアクションを起こすわけですけれども,こうしたことを人権擁護委員にやってもらうだけではなくて,法務局に人権擁護委員が常駐してはどうかということを考えているわけです。人権擁護委員の中から,企画担当委員という立場で法務局に常駐してもらう。そして,常時いろいろな問題を実際に扱っている人権擁護委員の中で,企画担当委員が改めて責任を持って法務局と行動をともにしてもらうような仕組みはどうだろうかということです。ただ,一挙に配置するわけにもまいりませんので,全体で317か所くらいあると思いますが,全国の人権擁護委員協議会に3年間くらい掛けて設置をしていきたいというのが,人権擁護局の考え方でございます。


人権救済機関設置法案に関する質疑について

【記者】
 人権救済機関設置法案についてお聞きしますが,先日8月末に民主党の法務部門会議で了承されまして,今国会中の閣議決定あるいは国会提出を目指しているということでよろしいでしょうか。
【大臣】
 目指してまいりましたけれども,もう9月4日になりますと限界ですので,今国会中は断念せざるを得ないと思います。目指したことは目指したのですが,なかなかいろいろな調整ができませんので,今国会明けになると思いますけれど,次の臨時国会に備えた閣議決定を考えていきたいと思います。
【記者】
 そうすると今週金曜日の閣議決定についてはどうなりますか。
【大臣】
 次の国会の方がよろしいのではないかという意見が大勢です。
【記者】
 閣議決定を今週末に行うということはないということですか。
【大臣】
 今のところそういう意見にはなっていません。
【記者】
 大臣は昨日総理と官邸でお会いになったと思います。これまで人権救済機関設置法案については,法務省並びに大臣が今国会に提出するよう全力を尽くしてきたと思うのですが,最終的に今国会の閣議決定を見送ったのは総理判断なのかどうかということをお聞かせください。また,昨日の総理とのやり取りについて披れきしていただければと思います。
【大臣】
 総理も予算委員会で今国会中の提出を目指すというふうに発言をされてきたものですから,法務省も当然その総理発言をフォローするよう努力をしてきました。しかし,今国会に提出というのは,針の穴にラクダを通すような,非常に厳しい話です。やはり衆議院・参議院の法務委員会で,先行する法案の採決まで見通さないと,賛否両論のある法案を国会に提出するというのは難しいですし,出すだけに終わってしまうと,次の国会につながらないということもありますので,そういう意味で,今回総理に最終的な報告をして,総理の確認をもらったということです。

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