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小川敏夫前法相 民主法務部門座長に、松野氏(法務政務官)と交代だが、

6月4日に行われた内閣改造の裏にある野田首相の重大決意
  天木直人
http://www.asyura2.com/12/senkyo131/msg/218.html

しかし小川法務大臣の更迭はまったく解せないしその理由は語られない。

 それを考えるのがこのメルマガの目的だ。

 小川法相が国会で競馬情報を見ていたとさんざん叩かれたことがあった。

 しかし国会で不適切な言動をしているのは彼だけではない。

 もっと酷い事をしている閣僚は沢山いた。

 それが小川大臣にかぎってあっさり更迭される。

 あれほど田中、前田2大臣の更迭を拒んできた野田首相、輿石幹事長が
そんなことで小川法相を変えるはずはない。

 と思っていたら、突如でてきた小川大臣退任記者会見における指揮権発動の告白だ。

 これは衝撃的であった。

 しかしメディアはその本当の深刻さを詳しく報じることなく小川法相の「最後っ屁」発言だとしてその不適切さをさんざん非難して封印した。

 唯一の彼の言葉を詳しく掲載したのが6月7日の朝日新聞のインタビュー記事だ。

 そこで小川前法相は、微妙な言い回しだが、しかし重大な事を語っている。

 すなわちそこで彼はこう言っているのだ。

 検察が起訴できなかったことを検察審査会がどうして起訴できるのか、
これは人権問題だ、私も辞めなくてはならなくなる、やることをやったうえで検事総長は判断しなければならない、と。

 これは、小沢強制起訴は不当だと言っているのだ。

 野田内閣の現職法務大臣がそう考え、指揮権発動すると野田首相に訴えて
いたのである。

 もっと重要なことは、それを野田首相はその場で了承しなかったので、
あらためて6月5日に首相と面会し、その時には法務大臣の専権事項として
指揮権発動を覚悟していたというのだ。

 その前夜の更迭だ。

 当初6月12日とされていた内閣改造が急遽6月4日に行なわれた理由がここにある。

 小川法相の解任劇は、文字通り小沢国策起訴の本質と、それを知った上で野田首相が小沢切りを決意している動かぬ証拠なのである。

 国家の根本に関わる不透明な事が行なわれている。

 メディアがそれを全力をあげて支えてきた。

 このままではあまりにも危険だ。その危機意識が国民の間にも徐々に
浸透し始めてきている。

 ここに私は最後の望みを賭ける。

 国の命運を決めるのは最後は国民でなければならない。


 


指揮権発動「首相に潰されたのではない」 小川前法相

http://digital.asahi.com/articles/TKY201206060880.html?ref=comkiji_txt_end

関連トピックス野田佳彦地検特捜部.
野田佳彦首相に指揮権発動を提案した経緯を語る小川敏夫・前法相=6日午後3時15分、東京・永田町の参院議員会館、早坂元興撮影

 検事総長への指揮権発動を決意した――。内閣改造で退任した小川敏夫前法相の発言が波紋を広げている。東京地検特捜部の検事が事実に反する捜査報告書を作成した問題で、検察の対応に反発しての決意だったという。発動を了承しなかった野田佳彦首相とのやりとりや自らの真意について、小川氏に聞いた。

■問題提起をしたかった

 ――指揮権発動を決意したいきさつは。

 「石川知裕衆院議員を取り調べた田代政弘検事が実際になかったやりとりを捜査報告書に記載し、東京地裁が2月、調書の証拠不採用を決定した。『取り調べに不当な方法があった』と言い切ったのは深刻だと思った。検察が田代氏の個人的な不注意の問題にして組織的問題を幕引きしようとしている。国民の理解を得る対応をしないといけないと思った」

 ――検察はまだ不起訴処分を決めていません。

 「法務省の事務方から田代氏の『記憶が混同した』との理由で不起訴の方向と報告を受けた。現場の検事とは一切会っていない」

 ――不起訴処分の場合、その是非をチェックする検察審査会があります。審査会に判断を委ねればいいのではないですか。

 「検察が無罪になる証拠ばかり集めているのに、検察審査会に行ってどうなるのか。あまりにも形式的な議論だ」

 ――小沢一郎元代表グループらの発動を求める声を受けての判断ですか。

 「小沢氏のため、ということはまったくない。小沢氏や石川氏、与党の幹部とも会ってないし、相談もしていない」

 ――想定していた指揮権発動の具体的中身は。

 「発動できなかったので詳しい内容は言えないが、『起訴をしろ』という発動なんかしない。検察は無罪の証拠しか集めていないから(起訴しても)無罪になり、大変な人権問題で私も議員を辞めないといけなくなる。検事総長に会って『やることやったうえで判断しなさい』と言うことを考えていた」

 ――5月11日に野田首相に相談した時は反対されたのですか。

 「首相に潰されたという認識は持っていない。わずか10分ぐらいの話で、この話をしたのは何分かしかない。首相もそんな認識はないと思う。指揮権なんて言葉を私が言い出すとは予想もしてなかっただろう。その場では判断いただかなかったということだ」

 ――首相と次に会う予定は立てていたのですか。

 「首相に(面会を)申し入れて6月5日に会うことになっていた。5月下旬に法務省から中間報告があり、指揮権発動の腹を決めた。万が一、首相に反対されても法相の専権事項でやると覚悟していた」

 ――内閣改造では再任されませんでした。

 「あれよあれよとクビになっちゃった。交代する理由はないと思う。あの時、首相が発動にOKしてくれればという思いはある」

 ――50年以上発動されない重い判断です。政治介入との批判にはどう答えますか。

 「政治は関係ない。検察の信頼回復のため、公表して問題提起をしたかった。国民の期待を裏切る検察の間違った捜査を正すためだ。国民は必ず評価してくれると確信している」(聞き手・高橋福子)

    ◇

 〈指揮権発動〉 検察庁法14条で法相に定められた権限で、個別事件の取り調べや処分について「検事総長のみを指揮できる」と規定。政治家による現場の検事に対する不当な介入を防ぐとともに、検察の暴走を避けるため民意のコントロール下に置くことも考慮した制度とされる。1954年の造船疑獄事件で犬養健法相が発動。自由党の佐藤栄作幹事長が逮捕を免れ、吉田内閣が大きな批判を浴びて犬養氏は辞任した。民主党政権では千葉景子氏が法相就任に際して「指揮権を絶対使わないということではない」と発言した。

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前法相、首相止めても指揮権発動 陸山会事件の虚偽捜査報告書で
2012年6月8日 17:58
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/306695

 陸山会事件をめぐる虚偽捜査報告書問題で検事総長への指揮権発動を野田佳彦首相に相談し、了承されなかったことを明らかにした小川敏夫前法相が8日、共同通信のインタビューに応じ「首相にもう一度会い、止められても発動するつもりだった」と話した。

 今月5日に首相と面会する予定だったが、4日の内閣改造で再任されなかったため実現しなかった。

 小川氏によると、初めて首相に相談したのは5月11日。首相は驚いた様子で「時期尚早」との趣旨の発言をした。小川氏は「やるなら早くやらないといけないと思った」と振り返った。


「指揮権発動」発言の真相 小川敏夫前法相直撃インタビュー
2012年06月09日10時00分
提供:ゲンダイネット
http://news.livedoor.com/article/detail/6641891/

<地に落ちた検察の信頼はこのままでは回復しない>

 東京地検特捜部による小沢事件の捜査報告書捏造問題。小川敏夫前法相が4日の退任会見で、突如「指揮権発動」を検討していたことを明らかにし、大騒ぎだ。小沢嫌いの大新聞は「政治介入」と批判的な論調一色だが、「ちょっと待て」だ。このままでは、検察は“捏造検事”を「不起訴処分」にし、組織的犯罪にほおかむりして幕引きを図るつもりなのは間違いない。そうさせないために法的根拠にのっとった“強権発動”は、検察改革に役立つのなら結構なことだ。小川前法相を直撃し、真意を聞いた。

 捜査報告書を捏造した田代政弘検事は、「逮捕中のやりとりなどと記憶が混同した」と故意を否定し、検察当局もそれを「合理性がある」と認めようとしている。しかし、小川前法相はそこに疑念があると言う。

「捜査報告書の“架空”部分を見れば、『記憶違い』などあり得ないことは明らかです。石川議員が録音したやりとりと照らし合わせて確認しましたが、まず、捜査報告書では『石川議員が調書を取ることを拒否しているため説得した』としています。が、実際は石川議員は調書を取ることに『分かりました』と答えている。さらに、『検事から“ウソをつくようなことをしたら、選挙民を裏切ることになる”と言われたことが効いた』という実際になかったやりとりは報道でも有名ですが、架空部分はこの一節だけではない。この部分に関わる報告書2ページ以上にわたるやりとりが全て作り話でした。『記憶違い』というのは、どう弁解しようとも通用しません」

 この捏造問題については、小沢裁判の1審判決で裁判所も、検察の体質を厳しく批判し、作成経過や理由についての徹底調査を求めている。

「裁判所は(検察)組織の問題だと言ったのです。検察はそれを無視している。そもそも『記憶違い』という前提で捜査を進めること自体が間違い。田代検事が意図的に捏造したという前提でどこまで捜査をやったのか。裁判所の指摘を認めてしまうと大変なことになると、検察は逃げた。これでは地に落ちた検察の信頼は回復せず、国民にソッポを向かれてしまいます」

 裁判官、検察官、弁護士の経歴を持つ小川前法相が野田首相に「指揮権発動」を相談したのは5月11日とみられる。その日は了承を得られなかったが、継続して首相を説得するつもりだったという。

「検察が内部の問題で何かかばっていたり、躊躇(ちゅうちょ)しているようであれば、それをやらせるのが法務大臣の役割であり責任です。『指揮権発動』は法相の専権事項。総理の了承がなければ、自分の判断で政治生命をかけてでもヤル気でした。退任会見で明らかにしたのは、問題提起が必要だと思ったからです」

 検察は先月中に、田代検事を不起訴にし、「戒告」など行政処分だけでお茶を濁そうとしていた。この問題を少しでも早く闇に葬りたいのだろうが、なかなか処分が決定しないのには小川前法相の存在も関係していたようだ。

「捜査は検察の専権ですが、人事上の処分は法務大臣の権限です。(不起訴と行政処分を)同時にやろうとすれば、僕がOKしなければできなかった。マスコミのリーク情報で『処分は5月末』としていましたが、5月中には出ないワケですよ。今後は、法務委員会で追及していきます。捜査については聞けなくとも、人事上の処分については、どういう不祥事があったのか国会で質問できますからね」

 前法相がここまでハッキリ問題を指摘しているのだから、検察は“無傷”で生き延びられるはずがない。新任の滝実法相は、重大に受け止めるべきだ。大臣が交代して、すぐ大甘処分が出たとしたら、滝新法相は完全にナメられていることになる。

(日刊ゲンダイ2012年6月6日掲載)

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