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朝日新聞に切り捨てられた菅首相

国を憂い、われとわが身を甘やかすの記

在京各紙の政治部長は菅首相早期退陣論で足並みそろう

2011/06/03 18:59

http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2308836/

 本日の在京6紙は珍しいことに、全紙に政治部長論文が載っています。内容は、もちろん菅直人首相の不信任決議逃れの延命工作問題ですが、やはりここまで露骨に醜いものを見せられると、それまで菅首相をかばってきたところも、かばいきれなくなってきたようですね。濃淡はあれど基本的に、各紙とも早期退陣を迫っています。


 まあ、今回の菅首相のあまりに因循姑息な騙しのテクニックは、与野党議員のほとんどを呆れさせ、げんなりさせたましたし、うかつにこれをかばうと、かえって読者から反感を買いかねませんしね。また、各社の最上層部はともかく、現場から情報が入るであろう部長であれば、もともと菅首相を評価できる道理もありませんし。


なので、今回は各紙の指摘をここに簡単に抜粋して記録しておこうと思います。菅首相は不信任決議案が否決されてしめしめと思っていたことでしょうが、メディアはもう菅首相のごく近い将来の退陣を織り込んでしまいました。墓穴を掘った、とも言えそうです。


 産経・五嶋清部長 「乗せた首相も首相だが、乗せられた方も乗せられた方だ。こんな三文芝居を見せられて、これ以上、この首相、この内閣、この政党の何を信用しろというのか。

もっと言おう。この条件では菅首相が震災復興にもたつけばもたつくほど、長く地位にとどまれることになる。笑うしかない」(1面)


 読売・玉井忠幸部長 「(菅首相の)こうした「二枚舌」的な不誠実な態度は、党内、さらには野党側の新たな反発を生もう。(中略)

野党側の非協力を、自らのさらなる延命の口実に使うようなことがあってはならない。退陣を口にした首相に長く居座りを許しておけるほど、今の日本が置かれた状況は生やさしくない」(1面)


 朝日・渡辺勉エディター 「平時においてもその場しのぎの判断を重ねてきた首相にとって、戦後最大の有事を乗り切るのはやはり荷が重かった。(中略)

野党と大筋合意している復興基本法案が成立したら身を引くべきだ」(1面)


 日経・池内新太郎部長 「いったん退陣に言及した首相の求心力は急速に低下する。菅首相のもとでの内政・外交の懸案処理は、もはや困難だ。首相は明確に期限を切り、ずるずるとその座にとどまるべきではない」(1面)


 毎日・古賀攻部長 「独善的な振る舞いで人心を失いかけている菅首相。(中略)

菅氏は潔く後継にバトンを渡せるよう環境を整え、与野党は被災者の利益を最優先して復興基本法案や特例公債法案などの処理を急ぐべきだ」(2面)


 東京・高田昌也部長 「原発事故対応や復旧・復興の遅れなどをみても菅直人首相が適任であるとは思わない。(中略)

辞任を約束してしまった以上、菅首相に政治的な力は残っていない。自公両党と大筋合意した復興基本法を成立させ、できるだけ第二次補正予算に道筋をつけて次の政権にスムーズにバトンタッチすべきだ」(1面)


 各紙の社説・論調もこれから菅首相の退陣を求める方向に大きく舵を切っていくことでしょう。姑息な手段で場当たり的にその場をしのいでも、まあ、いずれ無理なものは無理だということになるのでしょうね。


 私は、菅政権は昨年秋に尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件への対応を決定的に誤った時点で、もう終わっていたと考えています。その後、何もできないまま、自分がゾンビと化していることにも気づかないまま、ずるずるとここまで来ましたが。菅首相はあす首相指名1年を迎えますが、本当に何もやらず(できず)、国民にただ迷惑をかけるばかりです。







朝日新聞に切り捨てられた菅首相

2011/06/04 11:13

http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2309711/

私は今回の菅直人首相による「退陣詐欺」を受けて、昨日のエントリで「各紙の社説・論調もこれから菅首相の退陣を求める方向に大きく舵を切っていくことでしょう」と書いたのですが、きょう、朝日新聞の朝刊を読むと早速、朝日が菅首相に厳しく矢を放っていました。ははは。笑ってしまいます。


 1面では、もともと菅首相の指南役だとも目されていた若宮啓文主筆が「首相は潔くあれ」という論文を書いていました。そこにはこうありました。


 《こうなった以上は潔く早期退陣を鮮明にし、政治の局面転換を急ぐよりあるまい。》《ここで居座っても思いは遂げられまい》《6月末には復興構想会議の第1次提言も出される。それも首相が退陣の目安とする復興への「一定のメド」と考えてはどうか》


 また、社説は「菅さん、それはない」という題で、次のように書いています。


 《与野党議員を欺いた発言に、「菅さん、それはないでしょう」というしかない》《いったん辞意を口にした首相が、退任時期を示さないまま地位にとどまり続けるのは無理がある。政治不信をさらに膨らませるだけだ》


 …菅首相の応援団の主要な一角が崩れました。はい、弊履のごとく捨てられました。これも自業自得としかいいようがありませんね。菅氏は今後、政治的にのたれ死にしていくのでしょうが、もう骨を拾おうという人も出てこないのではないでしょうか。


 今朝の産経にも書きましたが、私はもともと、メディアが「いまこの時期に首相を代えている場合ではない」と主張することに強い疑問を覚えていました。だって、それは裏返せば「首相なんて誰がやっても変わらない」という政治的ニヒリズムの表明でしかないわけですから。そして、少なくとも政治の現場を知る者であれば、首相が代われば政治は大きく変化することをよく知っているはずだからです。


 ただ、これだけ露骨なペテンを働いたにもかかわらず、共同通信が2、3日両日に実施した世論調査では、菅首相が「辞めるのは当然」(48.1%)と、「辞める必要はない」(45.1%)が拮抗していました。


 その原因は、私が考えるに一つには、2日の時点では、菅首相のペテンの裏舞台が国民に十分に周知されていなかったことがあると思います。不信任決議案が否決されたのだから、続投は当然だと素直に受け取った人も少なくなかったことでしょうし。


 そしてまた、それ以上に重要な要因が二つあると思うのです。


 それはまず、菅首相の前任者がルーピーこと鳩山由紀夫前首相なので、どれだけ愚かで卑しい振る舞いをしても、ついついみんな「ルーピーよりましだろ」と思いがちだということがあります。菅首相の無意味で有害な言動も手伝って収束が遅れている原発事故にしろ、「もし首相がルーピーだったら…」と考えると、空恐ろしくなって菅首相でいいかも、と考える人もいるでしょう。私は必ずしもそうは思いませんが。


 また、次に考えられるのは、今回の民主党内のゴタゴタにしても、菅首相が対立しているのが主に「小沢一郎氏とその取り巻き」と見られていることが大きいのではないでしょうか。そしてそれにルーピーズが加わっていると。菅内閣の閣僚の一人は、昨年九月の代表選で菅首相に投票した理由についてこう述べています。


 「決して菅がいいと思ったわけではない。どっちの悪魔を選ぶかの選択だった。究極の選択だった」


 この代表選は当時、「赤(菅首相)と黒(小沢氏)」の戦いといわれましたが、鳩山氏と小沢氏のペアはいわば「バカと黒」です。これでは相対的に菅首相でもいいや、という結論になるのも無理はありません。


 民主党はここ何年も、この鳩山、小沢、菅各氏の「トロイカ」体制で党を運営し、これに輿石東参院議員会長を加えて「トロイカプラスワン」などと呼ばれてきたわけです。いかに最低か、今こそ万人の目にも明らかになったことでしょう。ちょっと遅すぎた、いや大いに遅すぎた点は否めませんが。

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