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内閣不信任案

内閣不信任案:賛成、欠席・棄権した民主党議員

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110603k0000m010083000c.html

 2日の内閣不信任決議案採決で賛成、欠席・棄権した民主党議員は次の通り。(敬称略)

 【賛成】

 松木謙公、横粂勝仁

 【欠席・棄権】

 小沢一郎、田中真紀子、内山晃、太田和美、岡島一正、古賀敬章、石原洋三郎、笠原多見子、金子健一、川島智太郎、木内孝胤、黒田雄、瑞慶覧長敏、三宅雪子、三輪信昭

毎日新聞 2011年6月2日





菅首相:退陣の意向 「震災対応に一定のめどついたら」 内閣不信任案、否決へ
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110602dde001010018000c.html

 ◇党代議士会で表明
 菅直人首相は2日昼の民主党代議士会で、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の対応にめどをつけた段階で退陣する意向を表明した。自民党など野党3党の提出した内閣不信任決議案が同日午後の衆院本会議で採決されるのを前に、退陣に言及することで民主党内の造反を抑えるのが狙い。菅首相は代議士会で「一致団結しての否決」を求め、不信任案に賛成することを表明していた鳩山由紀夫前首相も反対に転じ、不信任案は否決される見通しとなった。

 首相は国会内で開いた代議士会で「大震災に取り組むことが一定のめどがついた段階で、若い世代の皆さんにいろいろな責任を引き継いでいきたい」と述べ、退陣の意向を表明した。今国会を大幅に延長し、本格的な復興経費を盛り込む第2次補正予算案が成立する今夏以降の退陣が念頭にあるとみられる。

 首相はまた、(1)復旧・復興に向け最大限の努力をする(2)民主党を決して壊さない(3)民主党中心の政権を自民党に戻さない--の3点を約束し、不信任案否決への結束を求めた。代議士会では首相の表明を歓迎する意見が相次ぎ、不信任案否決方針が拍手で了承された。党内からの造反は可決に届かないことが確実になった。

 菅首相は代議士会に先立って国民新党の亀井静香代表、鳩山氏と首相官邸で相次いで会談し、震災対応が一段落した後に辞任する意向を伝えた。鳩山氏は代議士会で「菅首相は重大な決意を申されたと理解する。ぜひ一致して行動できるように私の方からもお願いしたい」と不信任案の否決を呼びかけた。ただ、鳩山氏は「補正の成立というよりも、めどをつけていただきたい」とも述べ、2次補正成立前の早期退陣を求める考えも表明した。

 一方、小沢グループは2日午前、都内のホテルで会合を開いた。執行部側の切り崩しを防ぐためとみられ、2月に民主党会派離脱を表明した16人のグループら新人衆院議員を中心に約50人が集まった。若手議員の一人は「今すぐ辞めないとダメだ」と首相の即時退陣を要求。松木謙公前農水政務官は「賛成する」と明言し、会派離脱を表明した16人は「そろって賛成する」としており、小沢一郎元代表を含め小沢グループから何人の造反が出るかが焦点。

 これに対し、執行部側は党内の締め付けを強めた。安住淳国対委員長は2日午前、国会内で記者団に造反者への対応について「不信任案に賛成すれば、誰でも何人でも除名(除籍)する。(本会議終了後)今日、役員会、常任幹事会を開いて一気に決める」と強調。一方で「賛成票を投じる重さは欠席とは違う」と欠席については差を付ける考えも表明した。岡田克也幹事長も代議士会で「厳正に対処する」と強調した。

 衆院の定数は480。採決に加わらない横路孝弘議長や欠員1に加え、棄権する共産党9議席や社民党6議席を除いた過半数は232議席になる。衆院本会議は2日午後1時半に開会予定。自民党が不信任案の趣旨説明後、各党が賛成、反対の討論を行う。採決は記名投票で行われ、開会から約1時間半で結果が判明する見通しだ。【須藤孝】

 ◇具体的時期あいまい
 菅直人首相は2日、民主党代議士会で東日本大震災の対応に「一定のめどがついた段階」で退陣する意向を表明したが、退陣の具体的時期は、はっきりしない。鳩山由紀夫前首相は代議士会で「11年度2次補正予算にめどをつけてほしい」と発言し、2次補正予算案を編成した段階で早期退陣するよう求めた。「一定のめど」が「編成」か「成立」を指すのか、不信任案採決という決戦を前にしたぎりぎりの合意は同床異夢の面も残した。

 首相の退陣表明は、民主党内の大量造反が確実な情勢となったことが背景にある。何の手も打たなければ、午後から開かれる衆院本会議で内閣不信任決議案が可決される可能性が否定できず、否決することができても党分裂は必至の情勢となっていた。

 首相周辺は、「不信任案が可決されれば解散に踏み切る」とのメッセージを発していたが、地方選も実施できなかった被災地の状況も考慮しなければならない。

 いずれにせよ可決されればさらなる政治の混乱は避けられず、東日本大震災の対応や原発事故対応も混乱することは確実で、首相としてはなんとしても可決は避けなければならなかった。

毎日新聞 2011年6月2日





菅首相:退陣の意向表明 発言要旨
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2011/06/02/20110602k0000e010067000c.html

民主党代議士会であいさつする菅直人首相(左端)。右から2人目は岡田克也幹事長=国会内で2011年6月2日午後0時7分、武市公孝撮影 ◇菅直人首相が2日昼の民主党代議士会で行った発言の要旨は以下の通り。
 私に不十分なところがあり、野党が不信任案を出すことにつながり、私の不十分さで皆さんにもご迷惑をかけることをおわびしたい。

 3月11日に発生した東日本大震災の復旧復興の道筋を付け、原発事故の一日も早い収束を図ることに全力を傾注せねばならない。被災者から「遅い」、「不十分だ」と厳しい指摘をいただき、私の指導力、考え方、不十分だった部分も多々あるが、政治家、国家公務員、地方公務員が全力を挙げて取り組んでいることはお互いに確認できるのではないか。

 皆さんに三つ申し上げる。一つは復旧復興に向け、全身全霊をあげて最大限の努力をする。このことを国民の皆さんに改めてお約束したい。

 二つ目は民主党を決して壊さない。壊してはならない。そういう根本に立って行動すると約束したい。三つ目は、自民党に政権を戻すことがないようにしっかり対応していく。このことを私の行動の基本に置いて進めることを約束する。

 野党から「お前が総理では物事が進まないから地位を外れろ」と強い指摘をいただいている。「ありとあらゆることを、地位にしがみつくために発言し、行動している」と厳しい批判をいただいているが、その(首相の)立場、その地位に立った者として責任をしっかり果たせるかを考えて行動してきたつもりだ。

 そうした中で、今回の震災を迎えた。私としては、大震災に取り組む一定のめどが付いた段階、私がやるべき一定の役割が果たせた段階で、若い世代の皆さんにいろんな責任を引き継いでいただきたいと考えている。

 私にはまだ、松山の五十三番札所から八十八番札所まで、お遍路を続ける約束も残っている。しかし、大震災、原発事故に一定のめどがつくまで、ぜひとも私にその責任を果たさせていただきたい。その責任を皆さんとともに果たさせていただきたい。そのためにも、本日、野党から出される不信任案に、皆さん方の一致団結しての否決という対応をぜひお願いしたい。



一転不発…自民は茫然自失
2011.6.2 21:42
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110602/stt11060221510030-n1.htm

 可決確実と思われた内閣不信任決議案が一転して不発に終わったことで自民党は茫然(ぼうぜん)自失に陥った。2日朝に「採決を待たずに菅直人首相が辞任する」との情報が駆けめぐり、はしゃいだだけに気恥ずかしささえ漂う。「首相延命の茶番にしてはいけない…」。谷垣禎一総裁はこう語るしかなかった。

 衆院本会議直前。首相が条件付きで辞任表明し、造反を明言した鳩山由紀夫前首相らも否決に回る-。テレビ中継でこうした情報が入ると、自民党は一気に意気消沈した。

 「おそらく皆さまは民主党代議士会の模様をお聞きになっていると思う。首相は一定のメドがついたとき辞めるというが、一体いつメドがつくのか。はっきり言えば茶番にすぎない!」

 代議士会で谷垣氏が青筋を立てると、会場からは苦し紛れの拍手が沸き起こったが党幹部はそのまま国会内の一室にこもった。

 「まあ(民主党分裂の)弾は込めてやったんだから」。二階俊博元経済産業相がこう慰めると、国対幹部は「空砲で終わり、すいません」と頭を下げた。

それまでは各派領袖(りょうしゅう)も政権奪回したかのように浮かれていた。町村信孝元官房長官は「不信任案を可決し、谷垣政権をつくろう」と気勢を上げた。麻生太郎元首相は「目的限定、期間限定で新しい政治の形を組んで復興を達成しなければいけない」と意気込んだ。

 とりわけ失望をあらわにしたのが、公明党とともに決戦シナリオを演出した大島理森副総裁だった。

 衆院本会議で、不信任案の提案理由説明に立った大島氏は、20分間の持ち時間を20分間もオーバーして怒りをぶつけた。

 「辞めるという首相のもとで国会の責任ある答弁ができますか? 辞める首相と外交交渉なんて世界は信頼するでしょうか? お辞めになるなら今すぐお辞めなさい!」

 不信任案否決後は謀略説まで流れた。ある自民幹部は小沢氏周辺にこう打ち明けられて絶句した。

 「もともと菅首相に鈴を付けるのが目的だった。これが小沢さんのシナリオだったんだ…」

 谷垣氏は漢詩の一節を引用した。

 「流星光底長蛇を逸す」

 10年間1本の剣を磨いてきながら振り下ろす刀の閃光(せんこう)で敵を切り損ねたという意味だ。その表情は脱力し切っていた。







首相「退陣」表明 「死に体」で復興はできぬ
2011.6.3 03:03
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110603/plc11060303030006-n1.htm

 ■許されない政権のたらい回し

 遅きに失した菅直人首相の事実上の退陣表明は、不透明さがつきまとうが、東日本大震災などの対応の不手際を認めざるを得ず、政権運営は限界にきたと判断したためだろう。

 きわめて無責任な首相の対応が「人災」を拡大していただけに、震災復興などに一定のめどがついた段階ではなく、一刻も早く退陣することが国益と国民の利益にかなうと指摘したい。「退陣」を予告して「死に体」に陥った首相が政権の求心力を維持することは困難だからだ。

 看過できないのは、首相が「若い世代に責任を引き継いでほしい」と語ったことだ。これは民主党内で政権をたらい回しにすることではないか。

 ◆やはり総選挙が筋だ

 民主党が政権を担える能力に欠けていることは鳩山由紀夫前内閣と菅現内閣で明確になっている。今回の退陣表明も、基本政策すら党内でまとめきれないことに起因してはいないか。できるだけ早く衆院解散・総選挙を行い、民主党政権の是非を国民の判断に委ねることが求められている。

 首相の退陣表明の問題点は、辞任時期を明確にしなかったことだ。2日夜の記者会見でも、首相は明言を避けた。

 首相と鳩山前首相が、首相退陣前に復興基本法案を成立させ、第2次補正予算の早期編成にめどをつけることについて確認したというが、曖昧な点が多い。

 2次補正に盛り込む内容や財源の手当て、自民党との協議への明確な方針が定まっていない。

 土壇場での混乱回避は、首相の座から直ちにひきずり降ろされる事態をかわしたい菅首相と、党分裂を避けたい鳩山氏らの思惑が一致した結果ともいえる。震災対応とは無縁のものではないか。自民党などは、今回の民主党内の動きを「茶番劇」と批判した。

 不信任案への賛成を表明していた小沢一郎元代表らのグループは、政権交代を実現した民主党の原点に戻るよう主張し、子ども手当や農家への戸別所得補償など自民党が「4K」と呼ぶ民主党マニフェスト(政権公約)のばらまき政策の見直しに反対していた。

 政権与党内で意見集約を図れない構造が、マニフェスト修正を阻み、自民党など野党との政策調整の大きな障害となってきた。政権党としての決定的な機能不全は放置されたままだ。政策の停滞により国民が不幸になる構図はそのままである。

 ばらまき政策中止が明確にならなければ、自民党などは2次補正に協力せず、赤字国債発行に必要な特例公債法案にも反対するとしている。その他の重要政策でも、大詰めを迎えている社会保障と税の一体改革で、改革案を「政府案」としてまとめることができるのだろうか。

 退陣する首相には、9月の訪米など首脳外交を任せることなどできない。

 大島理森自民党副総裁は衆院本会議で「責任ある答弁はできるのか」と即時退陣を迫った。

 ◆野党は追及緩めるな

 自民党は野党としての切り札である内閣不信任案が不発に終わったが、引き続き菅内閣の震災対応などを厳しく追及し、首相が退陣時期を先延ばしすることを許してはならない。

 不信任案の否決により、憲法の定めに基づいて直ちに衆院解散が行われる事態は遠のいた。だが、大震災をいつまでも解散先送りの理由とすることは許されない。

 岩手など被災地3県で、6月以降に実施予定だった地方選を9月22日まで延期できる地方選延期法が5月に成立している。その一方で、国政選挙である総選挙について片山善博総務相は、大震災が解散や総選挙実施の妨げにならないとの見解を示している。

 総務省は避難先にいる有権者の投票を確実に行えるようにするため、国民健康保険証の再発行などで運用している「全国避難者情報システム」を活用して避難者調査を進めている。

 すでに5月までに約4万3千人の県外避難者の情報をつかんでいる。不在者投票などの環境整備に欠かせないもので、さらに作業を急いでほしい。

 総選挙により、政策論争が巻き起こり、各党の基本政策の論点が明確になることは政治を活性化させ、国民の利益になることを確認しておきたい。




断ち切れなかった国難 政治部長・五嶋清
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110603/plc11060303110007-n1.htm

2011.6.3 03:10
 どんよりと曇った梅雨空のような決着だった。いや、これは決着とはいえない。菅直人首相の天才的な計略によって、決着が先送りされただけである。

 菅内閣に対する不信任決議案が否決された。晴れ間の見えぬ厚い雲に覆われた国政の停滞は、ずっと続く。国会は、国難の原点とも言える菅首相による悲劇の連鎖を早期に断ち切る好機を逸した。

 不信任案の意味は、この国の政治を今の内閣に信頼して任せられるのかどうかを問うということに尽きる。では、東日本大震災という国家的な危機に際して、菅首相がその地位にあってくれて本当に良かった、そう断言できる国会議員が何人いるだろう。

 震災復興の途上で、首相を代えるべきではないという言い方をする議員は多い。政争をしている場合ではないという意見もよく聞かれる。率直に言うが、的はずれな議論である。菅首相が震災対応の責任者であったこの2カ月半あまりの期間、政府の被災地復旧対策、東京電力福島第1原子力発電所事故への対応は惨憺(さんたん)たるものだったことは、多くの人々が認めざるを得ないだろう。

 遅々として進まぬがれきの処理、仮設住宅の建設-。政権は一体、何をしてきたのか。これまでの菅首相の震災対応は成功しているから、これからも菅首相のまま震災復興を進めてほしいと思う議員がいるなら、堂々と名乗り出てほしい。少なくとも産経新聞が取材した議員の中には、そう明言した人物はいなかった。にもかかわらず、菅首相の当面の続投を許した不信任案否決という結論は、国民に対する欺瞞(ぎまん)というしかない。

 不信任案採決直前に開かれた民主党の代議士会で、菅首相は震災と原発事故対策に一定のめどがついた段階で退陣する意向を表明した。これをもって、当日朝まで不信任案賛成に傾いていた多くの民主党議員が雪崩をうって反対に転じた。まったくの茶番劇である。

 ところが、菅首相の言う「一定のめど」とは、反対に回った議員たちが想定していた数カ月以内ではなく、どうやら原発が冷温停止状態になり得る来年1月以降を念頭に置いているようだ。早期退陣を信じた議員たちは、うまく乗せられたのだ。乗せた首相も首相だが、乗せられた方も乗せられた方だ。こんな三文芝居を見せられて、これ以上、この首相、この内閣、この政党の何を信用しろというのか。

 もっと言おう。この条件では菅首相が震災復興にもたつけばもたつくほど、長く地位にとどまれることになる。笑うしかない。

 そもそも、菅首相には震災復興を任せられないから不信任案に賛成するという姿勢だった一部の民主党議員たちが、菅首相が震災復興にめどをつけるまで退陣時期を待つというのも意味不明である。菅首相に任せられるのなら、はじめから不信任案に同調する必要もなければ、菅首相がその時点で辞任する必然性もない。

 民主党の分裂を回避するために反対に回った、という理屈も論外である。震災復興より党の結束維持を優先させたというのか。

 不信任案採決に欠席・棄権した議員たちにも問いたい。不信任案こそは、議員としてもっとも基本的な判断を迫られる決議である。現内閣は是か非かという結論を政治生命をかけて下さなければならない。その重大な決断を放棄した人に議員の資格があるのか。(ごじま きよし)




小沢氏の党員資格停止 民主幹事会決定「判決確定まで」2011年2月16日1時42分
http://www.asahi.com/politics/update/0215/TKY201102150520.html?ref=reca

    

. 民主党は15日の常任幹事会で、強制起訴された小沢一郎元代表の党員資格を判決が確定するまで停止する処分を決めた。裁判の長期化が予想されるなか、事実上の「無期限停止」といえ、小沢氏の影響力低下は必至だ。一方、処分を強行した菅直人首相への反発も強まっており、菅政権の基盤は大きく揺らいでいる。

 15日の常任幹事会では、岡田克也幹事長が「これまで役員会で慎重に検討してきた」として小沢氏の処分に理解を求めた。小沢氏に近い議員からは「国会議員の強制起訴は初のケース」「党の結束を乱す処分がいいのか」との異論が相次ぎ、最終的に土肥隆一常任幹事会議長の判断で採決に持ち込まれた。採決に加わった32人のうち、反対は10人程度にとどまり、賛成多数で役員会の提起通りの処分が了承された。

 今後は、党倫理委員会(委員長・渡部恒三最高顧問)の追認を経て、常任幹事会が早ければ今週中にもこの処分を最終決定する。

 党員資格停止は、党が定める3段階の処分のうち最も軽いが、党から選挙区総支部への資金提供が停止されるほか、代表選への立候補の道も閉ざされる。小沢氏は昨年9月の代表選に立候補し、国会議員の200票を集めて求心力を保っただけに、判決が確定するまでという長期間の資格停止は痛手だ。

 一方で、「脱小沢」路線を鮮明にして処分を主導し、党内に亀裂をつくった首相や岡田氏への批判も、民主党内には広がっている。

 小沢氏直系の衆院議員で作る「一新会」の鈴木克昌会長(総務副大臣)は15日、岡田氏に対し、処分に反対する文書を提出した。小沢氏に近い議員の間では、地域政党「減税日本」を率いる河村たかし名古屋市長との連携を目指す動きもある。

 首相は、新年度予算が成立した場合の執行に必要な予算関連法案について、野党が多数の参院で否決されても、衆院の「3分の2」の賛成による再可決、成立を目指す。だが、小沢氏に近い議員が数人でも造反すれば、関連法案が年度内に成立しない事態となる。政権は一気に窮地に追い込まれ、これまで首相を支持してきた議員からも首相退陣による局面打開を求める声が出かねない。

小沢氏激怒、菅・鳩山会談の詳細知らされず
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110602-OYT1T00973.htm


2日の内閣不信任決議案の採決直前に、菅首相が退陣を示唆したことで、民主党の小沢一郎元代表が描いた不信任案可決のシナリオは大きく狂った。

 党執行部は小沢元代表の追加処分を検討している。さらに元代表は「政治とカネ」をめぐる裁判も抱えており、「反小沢」側からは、今回の大差の否決によって、元代表の求心力低下は決定的になったとの指摘も出ている。

 小沢グループは70人以上が造反の意向を固めていたが、結局、造反を明言してきた側近の松木謙公前農林水産政務官が賛成票を投じた以外は、小沢元代表ら計15人が欠席・棄権するにとどまった。

 2日朝、東京都内のホテルの一室。造反を決意した民主党衆院議員50人以上が続々と集結し、前日夜の会合に70人を集めたことで、「もう不信任案可決は決まったも同然」との高揚感が漂った。内山晃衆院議員は記者団に「140票は取りたい。そうすれば、自民、公明両党の数より我々の方が増える」とまで公言した。

 だが、首相と鳩山前首相が2日午前に会談し、首相が同日昼の民主党代議士会で退陣を示唆すると、雰囲気は一変した。

 両氏の会談の詳細を知らされていなかった元代表は激怒した。造反を決意していた議員ははしごを外された格好となり、「具体的な辞任時期を示していない。これは造反組に対する分断作戦だ」「訳が分からない。“世紀の談合”だ」と怒りをあらわにした。

 元代表は急きょ、国会内の自室に側近らを集め、「退陣の言及にまで追い込んだのは一つの成果だ」と述べた。グループの対応については「自分は欠席するが、後は個々に任せる」と語り、自主投票の方針を打ち出した。

(2011年6月2日23時34分  読売新聞)

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