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「差別の事実」をどう掘り下げているのか。公教育が「部落の子」の自覚押しつけすべきでない

しらかば帳:古くて新しい問題 /長野
http://mainichi.jp/area/nagano/note/news/20101028ddlk20070086000c.html

 先日、部落解放や人権問題に取り組む実行委員会の総会を取材した。県内の特定の地区を「同和地区か」と問い合わせる事案は、今も後を絶たないという。関西では、不動産建設の際、調査会社などが予定地周辺の同和地区について調べ、地域の評価をしていたことが近年発覚した。

 総会で取り上げられたのは、これらの問題だけではない。例えば、生まれる前に子供の障害の有無が分かる「出生前診断」。障害があると判明すれば「産まない」選択をする親も出てくる。これは、人権問題なのか。科学技術の進歩が、単純に「善か悪か」で割り切れない新たな問題をもたらす可能性があり、今後ますます複雑化すると見られている。

 「21世紀は人権の世紀」と言われるが、そうした問題に答えを見いだすのは容易ではない。性急に答えに飛びつくより、まずは事実を知ること、そして考えることが重要だと思う。人権問題は、古くて新しい問題だと痛感した。【光田宗義】

毎日新聞 2010年10月28日 地方版





来春閉校の東山・弥栄中 最後の人権劇

http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20101028000066

 同和問題や平和をテーマに京都市東山区の弥栄中が長年取り組んできた人権劇が、今年で最後を迎える。近隣校との統合で来年3月に閉校するためで、29日の本番に向け、生徒たちが熱のこもったけいこをしている。人間の内面に巣くう「差別心」に向き合う内容で、「みんなで最高の劇を作り上げたい」と意気込んでいる。

 「お母さん実はね、差別を受けてきた地域で生まれ育ったの」。27日、校内でリハーサルが行われ、3年生たちが真剣な表情で演技を確認した。今回の劇は同和問題を取り上げたシリーズの完結編「生きる6」で、被差別部落出身の女性が中学生になった息子に悩みながらも出自を告げる物語になっている。

 劇中で女性と夫は「そっとしておけば差別はなくなるのか」「人の心の予断や偏見を、ゆがんだ形で放っておくことになるのでは」と考え、意を決して出自を打ち明ける。息子は「自分自身の問題に向き合い、恥ずかしくない生き方をする」と受け止め、成長する。

 人権教育に力を入れている弥栄中では、1996年ごろから文化祭で人権劇を取り入れた。1年生はいじめ、2年生は平和、3年生は同和問題と難しいテーマに挑み、他府県の学校から視察もあるなど注目されてきた。

 劇は今回で最終回となるが、脚本を書いた教諭の川島浩明さん(45)は「劇の中で生徒は『逃げたらあかん、考えなあかん』と、自分自身と向き合ってきた。他人の立場を尊重することを心に留めて、生き抜く力にしてほしい」と話す。

 3年平井実咲さん(14)は「無意識のうちに差別をしていないか、観客には自分を振り返って見てほしい」と話している。

 人権劇は29日、左京区の市国際交流会館で上演する。入場希望者は事前に弥栄中TEL075(541)0331に申し込みがいる。

【 2010年10月28日

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