鳥取市は行政としての中立性を確立すべき
鳥取市
■ 差別落書対応フロー
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=36320
「sabeturakugakizu.pdf」をダウンロード
人権問題講座 7月16日(木)
演題 『差別の現実から学ぶ、差別とは何か』
講師 丸本 千悟(部落解放同盟滋賀県連合会書記次長)
http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1248756762232/html/common/4a6e861d009.htm#9
鳥取市 とっとり市報09年8月号
シリーズじんけん Vol.367
部落差別は今 若者たちが語る
市内在住のAさんは社会人2年目。悩みがあるということで高校の恩師に相談したら、先生と同級生のBさん、Cさんが集まってくれました。
恩師 さすが、学生の時に部落問題について一緒に学習した仲間だけあって、ちゃんと来てくれたなあ。
本人A ほんと、ありがとう。 友人B そんなの当たり前だって。
恩師 A君、さっそくだけどみんなに話してみたら?
本人A 大学時代からつきあっている彼女がいて、最近「結婚」を意識するようになったんだ。そろそろお互いの家族にきちんと話をした方がいいだろうということになって、彼女が自分の家族に僕が被差別部落出身だということを話したんだ。そうしたら、彼女は、家族に「部落の人と一緒になったら幸せになれない」と言われたらしい。
友人C 彼女はなんでそのことを家族に話したの?
本人A 家族にきちんと伝えてほしいと僕が言ったからね。
友人B A君は家族に反対されるとは思わなかったの?
本人A 不安は多少はあったけど…。
友人B A君の彼女は何って言ってるの?
本人A 家族の言うことは間違いだと思ってる。でも、「Aのことは大好きだけど、今まで育ててもらった親を裏切ることはできない」と、泣きながら電話してきた。それを聞いてから、僕はもうつらくて。まさか自分がこういうことになるとは思わなかったから。
恩師 それで私に電話してきたんだね。
本人A そうなんです。職場の人にも相談できないし、分かってくれる友達も近くにいなくて。1人で悩んでいたらどんどんつらくなってきて。
友人C オレの彼女も、部落差別の歴史とか、全く知らなくてね。話してみたら興味を持ってくれたから安心してたんだけど、A君の話を聞いて、すごく不安になってきた。
友人B 私も、実は最近つきあいだした人がいて、私が被差別部落出身だということを話したの。そうしたら、彼氏は「ふーん、それがどうしたの?」っていう反応で。気にしてないのか、興味がないのか分からないけど。彼氏には親にそのことを話すように頼んだんだけど、彼氏の母親が、「つきあうのはいいけど、結婚はだめ」だって。A君の場合と全く同じ。
恩師 結婚したいのにできないなんて、どちらにとっても不幸だね。A君やBさんがつきあっている人は、同和教育を受けているんでしょ?
本人A いえ、ほとんど知らずに大人になってるみたいで。
友人B 昔の話という感覚みたいですね。
本人A 家族はもっとひどくて。部落の人は生活や文化が違うとか、執念深いとか思っているらしい。
友人C それはひどいね。
恩師 なぜA本人を見てくれないんだろうね。憤りを感じるね。差別は見えにくくなっているという人もいるけど、やっぱりなくなってないんだなあ。
友人C でも、被差別部落出身だということで悩んでばかりというわけでもないですよ。もちろん差別を受けるのはつらいけど、実際に差別を受けているからこそ見えることや考えられることもあるし。
友人B 私もそう思います。差別がある人間関係も、やさしさとぬくもりのある関係に変えることができるんじゃないかって…。だから、被差別の当事者である自分を積極的に受け入れようという自分もいるんです。
本人A うん、2人に元気づけられた。やさしさとぬくもりのある地域社会を、僕たちの世代が作り上げていくっていうことかなあ。まずは、彼女の親としっかり話ができるように頑張ってみます。
これは数カ月前に実際にあった話です。人生の節目である結婚で、今でも差別を受けている人々がいるのです。
差別を解消し、やさしさとぬくもりのある関係をつくるために、「気づくこと」「思いをはせること」を大事にし、今一度「自分の問題とする」ことを考えてみる必要があるのではないでしょうか。
■問い合わせ先 市役所本庁舎人権推進課 TEL (0857)20-3224
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