憲法改悪促進へ保岡法相(山崎派)、太田農水相「肉利権」温存、やはり古賀人事。法務省が人権救済案をまとめるかどうか、党内土台固めは続くだろう。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/665487/
阿比留瑠比さん
政治部外務省兼遊軍担当。
閣僚に党4役からの横滑りが多いのも、われわれがはっとするような人物の抜擢がないのも、何だかんだ言って留任が多いのも、福田氏がいかに他の人を知らないか、ということを表す一つの証左だろうと考えています。保岡興治元法相を再び法相に起用するこの新鮮味のなさこそが、福田氏の真骨頂なのでしょう。だから、仕方がないというか、予想通りだとは言えますが。
・二階俊博氏の二度目の経産相就任にもため息が出ました。この人は前の経産相時代、前任の中川昭一氏が許可していた東シナ海のガス田試掘にストップをかけた人物ですね。6月に一応の合意を見たこの問題は今後、条約締結や白樺ガス田への出資率交渉、合意できなかった他の日中中間線付近のガス田の取り扱い交渉その他いろいろと問題が控えているのに、よりによって親中派の中の親中派である二階氏が主管大臣になるとは。
この人事は、二階氏の処遇に困って急遽決まったとも言われますが、まさしく福田氏のセンスですねえ。放つ光がことごとく鈍くくすんだ色をしています。
・一つよかった(?)と思うのは、自民党人権問題等調査会長として、天下の悪法、人権擁護法案に関する議論を「永遠にやる」とうそぶいていた太田誠一氏が、農水相に就いたことです。これで、党内におけるこの議論はしばらくは沈静化することと思います。太田氏の入閣(野田氏の入閣もですが)には、古賀誠選対委員長の推薦があったと思われます。ということは、古賀氏自身も、人権擁護法案推進という旗は降ろせないまでも、党内や世論のあまりの反発の強さをもてあまし、体のいい形で逃げを打ったのかな、という気もします。
【平成20年 8月 1日】
http://www.jimin.jp/jimin/daily/08_08/01/200801a.shtml
■ 党4役に麻生幹事長・笹川総務会長・保利政調会長・古賀選対委員長を起用 党務経験豊富な重厚布陣
福田康夫総理(総裁)は1日、党役員人事と内閣改造を行った。党役員人事では、麻生太郎幹事長、笹川堯総務会長、保利耕輔政務調査会長、古賀誠選挙対策委員長を起用した。党務経験豊富な重厚な布陣となった。麻生幹事長は就任記者会見で「立党以来、自由民主党を取り巻く環境は最も厳しいものと理解している」と強調。その上で「社会を覆う閉塞感を明るく希望のあるものに変えていく責任がある」と述べ、物価高、原油高などの問題に政府与党一体となって全力で取り組んでいく考えを示した。また、細田博之幹事長代理、大島理森国会対策委員長の再任も同日、決定した。
【平成20年 8月 2日】
http://www.jimin.jp/jimin/daily/08_08/02/200802a.shtml
■ 「安心実現」福田改造内閣が発足 政策実現できる布陣
福田康夫総理(総裁)は1日、党役員人事を行った後、内閣改造を断行した。改造では、町村孝官房長官、高村正彦外務大臣、舛添要一厚生労働大臣らが留任。原油価格高騰など厳しい情勢に直面するわが国経済の舵取り役として、経済財政政策担当大臣に与謝野馨、財務大臣に伊吹文明、経済産業大臣に二階俊博、国土交通大臣に谷垣禎一の各衆院議員を充てた。内閣の重点政策である消費者行政の担当大臣に党消費者問題調査会長を務めた野田聖子衆院議員を抜擢したほか17人中13人が入れ替わった。内閣改造を終え記者会見した福田総理は、改造内閣のポイントとして「政策を実現できる布陣」と強調し、「安心実現内閣」と名づけた。また、「生活不安にしっかりと対応することが必要」と述べ、原油や食料などの物価高への対応や社会保障制度改革に全力で取り組む姿勢を表明した。解散・総選挙については、「解散を論ずるよりは、今は政策を実行する社会経済の状況だ」とし、解散より政策実現に優先的に取り組むべきとの考えを示した。翌2日、皇居での認証式を行い、福田改造内閣が正式に発足した。
http://www.election.ne.jp/10829/60708.html
8・2農林水産大臣を拝命しました
太田誠一 at 2008/8/03 17:27:20
http://mainichi.jp/select/opinion/watching/news/20080803ddm004070008000c.html
社説ウオッチング:福田改造内閣 ビジョン明示迫る
◇ビジョン明示迫る--毎日
◇早期解散促す--朝日・東京
◇政策の実現要求--読売
数多くの課題を抱えての船出である。福田康夫首相が初めての自民党役員人事と内閣改造人事に踏み切り、福田改造内閣がスタートした。その陣容をどうとらえ、新体制に何を望み、どんな注文をつけるか。それが新聞の社説に問われた。
最大の目玉を、昨年の自民党総裁選で対決した「政敵」の麻生太郎氏を党の要の幹事長に起用したことととらえた点で、各紙は一致した。
毎日は「(麻生氏が)大衆人気もあり選挙の顔ともなるが、挙党態勢の構築による政権安定が狙いだろう」と指摘した。安倍前政権の崩壊後、当時幹事長だった麻生氏の総裁就任を阻止する派閥連合としての性格を抱えて誕生した福田政権にとって、麻生氏起用は「状況の厳しさが政権の性格の修正を迫った」からだと分析した。
読売も「挙党態勢を構築し、内政・外交の重要課題に取り組む体制を敷く」ための象徴人事と位置づけた。産経は「窮地に立たされつつあった福田首相の起死回生策」、日経も「政権浮揚を図る狙い」との見方を示した。
解散・総選挙への布石だと、より強くとらえたのが朝日と東京で、両紙とも「福田・麻生政権」とまで言い切った。朝日は「人気が高いといわれる麻生氏に、選挙の『顔』として動き回ってもらう」ことで「首相が自らの手で解散・総選挙に打って出る態勢を固めることにもなる」とし、解散・総選挙に備えるための「解散準備内閣」と命名した。東京も「近い将来、嫌でも避けられない総選挙へ『人気度』を期待してのことだろう」と推測した。
◇日経、改革後退を懸念
では、閣僚の顔ぶれはどうか。メンバーを大幅に入れ替えたが、経験者を多く登用したため「総じて手堅い陣容」(毎日)というのが、おおむね各紙に共通した見方である。▽財政再建を重視する与謝野馨氏の経済財政担当相▽野田聖子氏の消費者行政担当相▽中山恭子氏の拉致問題担当相昇格--など「福田カラー」もちりばめられた。しかし、その評価は各紙で分かれた。
毎日は改造直前の社説(1日)で「政権の旗印を明確にせよ」と求めていた。だが、「首相がどんな政策を掲げ次期衆院選で民意を問いたいか、明確なメッセージが国民に伝わったとは言い難い」と厳しく指摘した。「派閥均衡に配慮した陣容」であることをその理由に挙げ、「首相が強調する『国民の目線』というメッセージをどれだけ伝えられただろうか」と疑問を投げかけた。
東京も、消費税増税を先送りする意向の福田首相が消費税率引き上げに前向きな与謝野氏を起用したことなどを例に「首相が何をどうしようと考えての人事断行なのか、極めてわかりにくい」と批判した。日経は、郵政民営化の際に造反組に属した保利耕輔氏が自民党政調会長に抜てきされたことに「改革路線からの後退にならないかどうか気がかりである」と懸念を示した。
これに対し、読売は「自民党の派閥領袖を含めて、経験、能力のある人材が起用された」として、「実務型の“仕事師内閣”という印象だ」と積極評価した。産経も「老壮青の布陣で重厚といえよう」と評した。一方、朝日は与謝野氏の起用を「社会保障などの財源問題に正面から取り組むつもりなら歓迎したい」と期待を込めた。
◇産経、保守カラー期待
改造内閣に何を求めるのか。任期満了を迎える来秋までに衆院選が必ず訪れる状況下で、各紙の比重の置き方には違いがにじんだ。
毎日の社説はこれまで再三にわたり、早期の衆院解散・総選挙を求めてきた。衆参の「ねじれ国会」で政治の閉塞(へいそく)が続く中、衆院では小泉政権時代の「郵政解散」以降、一度も民意が問われていないからだ。福田首相は改造後の記者会見で「衆院解散を論じるより政策の実行だ」と語った。2日社説は従来の主張を前提に「ならば、まず、民意を問うに足る骨太な政策ビジョンを早急に示すべきである」と訴え、「早期に民意を問う覚悟」を首相に促した。そして、物価、原油高など国民の生活不安が増す中で「年金など社会保障、税制改革も含めた責任あるビジョンを示さねばならない」と提言した。
朝日と東京は、政治状況の打開には速やかな解散・総選挙で信を問うべきだと主張した。朝日は「有権者も近づく総選挙に向けて、選択の準備に入ろう」と呼びかけ、東京は解散・総選挙の前に福田首相が交代するような事態は「民意を冒〓(ぼうとく)する」とクギを刺した。
逆に早期の解散・総選挙を求めていないのが読売、産経だ。読売は新テロ対策特別措置法改正案を秋の臨時国会で成立させることなど政策の実現が政権党の責任と強調し、産経は北朝鮮の拉致問題で「圧力」を重視する麻生氏によって、外交政策で保守カラーが鮮明になることに期待を寄せた。日経も国際貢献活動の継続のために自民、公明両党の協力関係維持を求めた。
福田改造内閣はどこに向かうのか。常にチェックを怠らない姿勢が新聞に求められている。【論説委員・小泉敬太】
毎日新聞 2008年8月3日 東京朝刊
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