« 太田会長あて意見 | トップページ | この内容なら現行法の改正をすぐに »

何でもいいから「法律」とは如何なものか

2008.05.29 Thursday
人権調査会
執筆者 : 馬渡龍治
http://blog.mawatari.info/?eid=648647

きのうのブログで書いたように、きょうの人権問題等調査会で「“話し合い解決”等による人権救済法」というものが出てきました。“太田私案”ということです。「いままでの論点整理をやると先に進まないから、試案を出してそれを元に議論をしていただきたい」と太田会長の発言がありました。

「この私案の提出によって、完全に平成17年の法案が消えたということになるのでしょうが、この私案をたたき台にするのではなく、それぞれが案を提出して議論すべき」というまともな意見が出ましたが、きょうは推進派の意見も多く出ました。

「こどものころからイジメを受けていた経験があるので、人権を救う制度を強化してほしい。太田私案に賛成」、「人権侵害を受けた人たちが駆け込むところを作ってほしい」、「こどもが虐待を受けて殺されている。これを救う制度を早く作ってほしい」などの私案を容認する意見が多く出ていました。もちろん、反対派からも多くの意見が出て2時間の白熱した会議になりましたが、12回にわたる議論の積み重ねを総括したものではありませんでした。

きょう示された“太田私案”は〔人権救済対象の限定〕や〔申し立てられる側の保護〕、〔制度乱用の防止〕、〔差別的言動に対する調査については過料の制裁を除く〕、〔人権擁護委員については外国人を除く〕など、いままで反対派が述べてきたことを配慮して私案作成をした部分は見受けられますが、「調査権を持つ3条委員会を作る」ということに変わりはありません。

「報道機関については特別な取り扱いをせず法の下に平等な扱いとし、“話し合い解決”の対象とするかどうかは将来的検討課題とする」ということが“太田私案”に新たに含まれたので、これからマスコミが大騒ぎするのかどうか。

きょうは強行採決によって“太田私案”を承認するようなことはありませんでしたが、推進派の議員はかなり本気になってきました。古賀誠選対委員長はじめ推進派と見られる多くの大物議員の出席がそれを示していると思います。

人と人とが「ギクシャク」するような法律を作るより、個別法による解決をめざすほうが、“日本国らしさ”を守る選択であると思うのです。何でも「国連の勧告」に従うことがいいとは限らないです。

|

« 太田会長あて意見 | トップページ | この内容なら現行法の改正をすぐに »

つれずれ」カテゴリの記事