« 「人権」法案提案そのものの阻止へ | トップページ | 国連「勧告」に国内の正しい状況を反映させることが課題 »

法案の再提出というのでなく、白紙から議論する.


自民党 人権問題等調査会 平成20年第一回会合
 
http://blog.goo.ne.jp/jinken110/e/cc4ed054fdda9cab6ce92a01138f141f

本日、2月13日水曜日、自民党本部において、人権問題等調査会が開かれました。
平成20年としては第一回目の会合です。

その様子を、各方面からの情報を基に紹介します。

今回、推進派の発言はなく、反対、慎重派が意見を述べました。
人権問題等調査会として、強行的なことはやらない、二年前の法案の再提出というのでなく、白紙から議論する、という二点が確認されました。

以下、会場での議論の紹介に移ります。発言内容は複数の情報源による概要であり、逐語的再現ではありません。

【主な発言】

a)鳩山邦夫法務大臣:所信表明演説で、人権擁護法案を再提出すると言ったかもしれないが、白紙撤回する。トゲがあればどんどん法案から抜いて、皆さんで良いものをつくっていただきたい。はじめに結論ありきでなく、前の法案をベースにするのでなく、どんな良いものをつくっていこうかという考え方で。やさしい人権行政、人権救済のためにはどんなものが必要か、というのが私の率直な気持ちです。前の議論もみたが、前の法案であればそういう議論になるでしょう。トゲを抜いて戴きたいし、またそういうことは十分可能と考えています。

b)太田誠一会長:日本はしばしば人権を尊重しない国だと誤解されている。もちろんそんなことはないのであるけれども、国際社会の中で色々変ってくるので、姿・形を整えておく必要がある。それで初めて人権尊重をしていない国に対して、堂々とものがいえるようになるわけです。希望はここで意見の集約ができ、法律をつくり直すことができればと思っている。強行的なことはやらない。今回、堂々と意見を御開帳いただいて、政府側にも出来るだけ受け入れていただき、それでだいぶ性格が違ったものになったとしても、何とか今回で国会にあげたい。

c)塩崎恭久会長代理(司会):大臣は出したいという意思表示をされた。「そもそも論」も含めて議論していかなければならない。私もご議論を聞いていてそうだと思ったのは、①現行法でどこがカバーできないのか、②三条委員会の意味合い(独立性ということなのか)、③私人間の問題にどこまで関わるのか、④マスコミ規制は外すのかどうか、である。これらを法務省が明らかにしない限り、大臣の希望に添うことは出来ない。新法で何を達成したいのか、明らかでないと、先生方の懸念は晴れない。

1)必要性がわからない。現行法で救済できない人権侵害は何か。
2)従来警察は民事不介入の態度であったが、二~三年前からは民事にも関与するようになった。その際、児童相談所等も一緒に連携して行動しているが、大変成果を挙げている。
3)法務省が人権侵害の例としてあげているような事柄を、自治体は既に膨大な人員と予算をかけて対処している。それを国としてやれば一体どれだけ費用と人が必要となるか。
4)表現・言論・政治活動といった民主主義の根幹が崩れる。人権の名による民主主義の弾圧である。
5)マスコミ規制を凍結するのは賛成。
6)マスコミによる人権侵害はものすごい。嘘でも全国に流されたら救済できない。人権についていかなる職業の人も平等にしてほしい。
7)マスコミの特別扱いは反対。マスコミを外すというのは、バッシングを怖れて逃げていることになる。
8)行政が、審査するのが難しい問題を一律に処理しようとしている。
9)法律は本当に慎重につくらなければならない。
10)個別具体的法整備で対処すべきだ。
11)三条委員会でどうしようとしているのか。
12)パリ原則は公務員による人権侵害について勧告しており、私人間について言っているのではない筈だ。
13)人権擁護推進審議会答申は三回でている。最初の平成11年のものは、人権教育・啓発に関するものでこれは議員立法で法律ができた。二番目が平成13年の「人権救済制度の在り方について」であり、それを基にして人権擁護法案がつくられた。しかし、この答申をよく読むと、「積極的救済の対象とする人権侵害については,特に私人間における人権侵害の場合において,その救済手続が一面で相手方や関係者の人権を制限するものでもあることから,そのような関係者らの予測可能性を確保する意味からも,対象となる差別や虐待の範囲をできるだけ明確に定める必要がある。 」とあって、原案のような曖昧な規定は排除されている。つまり、法務省は答申を摘み食いし、或いは曲解している。
http://www.moj.go.jp/SHINGI/010525/010525.html

以上で、自民党人権問題等調査会、平成20年第一回会合の様子の簡単な紹介を終了します。

|

« 「人権」法案提案そのものの阻止へ | トップページ | 国連「勧告」に国内の正しい状況を反映させることが課題 »

つれずれ」カテゴリの記事