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同和高度化融資 計画的倒産か?

ヤマトハイミールへの中小企業高度化資金の未回収問題について今井光子議員
http://nara.jcp-giin.net/topic/0710080625.php

 都道府県が融資する同和枠による中小企業高度化資金のうち半年以上返済が滞る不良債権が21府県で280億円、貸付残高の72%にあたります。延滞分のうち125億円が破綻先債権に分類され回収困難と見られています。奈良県では貸付残高41億1000万円。延滞残高13億5000万円、破綻先債権4000万円となっています。これ以上の破綻債権は許されません。

 7月5日、奈良県が20億円の中小企業高度化資金を貸し付けたヤマトハイミール食品協業組合が倒産しました。日本共産党と住民団体は直ちに県に対し県民に損失を与えないようにきちんと回収すべきであると申し入れました。

 9月議会の報告案件にヤマトハイミールの貸付連帯保証人に対する詐害行為取り消し請求事件が提出されています。住民訴訟判決の3日前に名義変更をしたことは、連帯責任を免れる行為で認められるものではなく県が行ったことは当然です。

 奈良県中小企業高度化資金貸付規則に拠れば9条『保証は貸付金にかかる債務を保証する十分な資産を有し、知事が適当と認めるものであること、更に借主はその連帯保証人が死亡し、住所不明になりいずれかの要件を書くときには遅滞なく知事にその旨を届け出て新たに要件を備えた連帯保証人を立てなければならない』更に、11条『損害保険金は、当該貸付にかかる貸付金相当額以上の損害保険金を付さなければならない』としています。

 規則通りにしてこなかった県の責任は重大です。規則に従って実施されていれば、県民に損失を与えることはないと思いますが、今後の回収をどのように進めていくのかお聞かせください。

 この問題については平成13年(2001年)から日本共産党は取り上げ、そもそも貸し付け当時から貸付条件を満たしていたのか、未登記のまま資金の貸付がおこなわれたなど事実を挙げながら県に改善を求めてまいりました。また県民と力をあわせて全国で始めて、県は回収の努力を怠ったとする住民訴訟も行われ、県の責任を認める判決が下されました。県は何も問題はないと繰り返してきました。しかし全国的に同和向け中小企業高度化資金のずさんな管理や行政の甘い対応が問題になってきた中で、再度、問題がなかったのか監査を行うことが必要です。知事の特別監査権を使って、全容を明らかにすべきと考えますがいかがでしょうか。

 また、農林部長に伺いますが、これまで県は、高度化資金貸し付けの目的は公害対策と食肉センターの残渣処理にあると言われてきましたが、組合が倒産した現在、食肉センターの残渣処理はどのようになっているのか伺います。

荒井省吾知事答弁 県といたしましては7月5日の銀行取引停止処分をうけて、中小企業基盤整備機構と協議し、債権回収の手続きをすすめておるところでございます。組合にたいして債務の一括繰り上げ償還請求を7月24日におこないました。さらに担保物件であります工場敷地、工場建物、機械設備について奈良地方裁判所に担保不動産競売申し立てを9月19日におこなったところでございます。一方、連帯保証人に対しても詐害行為取り消し請求訴訟の提訴を8月24日におこない、保証債務の履行請求を8月30日におこなっております。今後、これらの手続きを確実にすすめ、債権の回収につとめてまいりたいと考えております。

 同組合に対する中小企業高度化資金貸し付けについては、県と当時の中小企業事業団が共同して、組合の事業計画などについて検討したうえ貸し付けたものと考えております。債権管理については業界の構造改善と悪臭公害の解消という公益的な目的を勘案しながら、適切におこなったものと考えております。しかし、今般、組合の事業継続が困難となり、担保実行による債権回収をおこなわざるをえない状況にいたったことは遺憾だと考えているところでございます。今後は債権回収に全力で努めていくこととしており、監査を要求することを考えております。今後、さらに具体的な問題が確認されることがあれば、その時点で適切な対応を考えていきたいと考えているところでございます。

川端修農林部長答弁 県の食肉流通センターにおきまして卸売り会社によると畜・解体処理等からでる畜産残渣、骨や脂肪等でありますが、これにつきましては以前はヤマトハイミールによりその多くが処理されておりましたが、現在は他の県内化製処理業者等で処理されていると聞いているところでございます。

今井光子議員 債権回収の見通しが本当にあるのかどうか。県民に損失をあたえないような形で回収ができる見通しがあるのかどうか、知事のお考えを聞かせていただきたいと思います。

荒井正吾知事答弁 債権回収の見込みですが、私が見込みをもっている状況ではございません。手続きをしっかりやって、できるだけ回収に努めていきたいというふうに思っているところでございます。

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