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大阪府・市 飛鳥会見逃しの様か?

http://www.nhk.or.jp/osaka/lnews/04.html
元理事長による巨額の横領事件が明らかになった大阪の財団法人、飛鳥会が、大阪市の補助金を不正に流用したとして、返還を求める裁判を起こされていますが、その前に、資産価値の高い繁華街のビルを売却し、大阪市が仮差し押さえできなくなっていたことがわかりました。

飛鳥会は売却にあたって監督官庁の大阪府の承認を受けていて、行政同士の連携の悪さが浮き彫りになっています。

飛鳥会は、大阪市が同和対策事業として設けた共同浴場を運営していますが、改修のための補助金を不正に流用して浴場の上にマンションを増築し、賃貸して利益をあげていたことがわかりました。

部落解放同盟の支部長だった飛鳥会の元理事長による巨額の横領事件がきっかけになり発覚したもので、大阪市は先月、飛鳥会に1億7000万円余りの返還を求めて裁判を起こし、所有する土地や建物の仮差し押さえを行いました。

ところが、飛鳥会が所有していた不動産の中で最も資産価値が高いと見られた大阪の北新地にあるビルが、監督官庁の大阪府から必要な承認を受けた上で売却され、提訴の2か月前の今年4月に所有権が不動産業者に移って、大阪市が仮差し押さえできなかったことがわかりました。

これについて大阪市生活福祉部の妹尾一郎課長は、「訴訟は資料がそろわず、提訴まで1年近くかかった。その前に、資産価値の高いビルが売られ、複雑な心境だ」と話しています。

ところが大阪府健康福祉部の矢追武課長は、「手続き上問題がなかったので売却を承認したが、大阪市から連絡があれば、承認を待ったかもしれない」と話していて、行政同士の連携の悪さが浮き彫 りになりました。一方、飛鳥会は、「責任者がいないので売却の事情はわからない」と話しています。

http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/40577.html
【2007年6月19日】
大阪市、飛鳥会を提訴──補助金など1億7000万円返還求め、地裁に
(6月19日)

 財団法人「飛鳥会」を舞台にした業務上横領事件で、大阪市は19日までに、同会に対し交付した補助金の一部など約1億7000万円の返還を求める訴えを大阪地裁に起こした。

 市は飛鳥会が運営する共同浴場「あすか温泉」に対し、老朽化に伴う回収名目で、市飛鳥人権協会を通じ1996―97年度に約2億4000万円を補助。同会の計画は一部2階建てへの改修だったが、実際には賃貸住宅を含む3階建てを建設し、賃貸収入を得ていた。

 市はマンション建設が補助金の流用に当たると判断、補助金の一部と無償貸与していた市有地の使用料の返還を求めることにした。

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