「人権のひろば」を開設 埼玉人権連
ブログ「人権のひろば」を開設 埼玉人権連
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2007年2月20日 (火)税金使って なんだこれは
平日昼間の「宴会」
1月10日(水)の午前11時から熊谷市のホテル・ガーデンパレスで開かれたという解放同盟の「新年旗開き」(会費1万円)。「同盟員をはじめ、政党、企業、宗教、労組、民主団体など290人が参加し、にぎやかに開催された」とある。(機関紙=写真)。行政の参加は、なぜか下の方に書いてある。
鳩ヶ谷市長、本庄市長、羽生市長、蓮田市長、鶴ヶ島市長、滑川町長、長瀞町長、熊谷市長。県内8郡市の部落解放・人権政策確立要求埼玉県実行委員会の行政代表とみられる。県の人権推進課長の名も見える。
通常、市長1人がこの種の席に出るとは考えられず3人は同行したのではないか。そんな席に、むろん他の市町村が参加しないはずはなく、多くの「人権」担当職員が出たはずだ。
何が問題か
民間団体の周年行事(「創立○周年」を祝う会等)などに、地元の行政が出席することは、ありうるだろう。だが、解放同盟の「旗開き」は毎年ひらかれ、もう何十年とほぼ全県の行政が参加している。
おまけに、解放同盟は各郡でも「旗開き」をおこなう。たとえば、1月24日(水)に本庄市の埼玉グランドホテルで開かれた児玉郡市協の「旗開き」には1市3町(全部の)首長、議長、教育長が出席、1月26日(金)に深谷市の埼玉グランドホテルで開かれた大里郡市協の「旗開き」は、深谷市長のあいさつと、深谷市教育長の乾杯の音頭。行政は少なくとも2回は出席することになる。
これほどまでの特別扱いをなぜしているのか。異常というほかないが、行政は市民に説明する責任がある。公金使って、勤務時間中に首長や職員が、要するに1民間団体の「宴会」に、なぜ毎年参加しているのか!。
しかも、今年は統一地方選挙と参議院選挙の年。どの「旗開き」でも、立候補予定者が壇上にあがり、支持を訴えている。そんなところで、祝辞を述べたり乾杯の音頭をとったりして、気勢をあげることに関与していることも、行政としては常識を欠いた対応ではないか。
ちなみに、田中前長野県知事は、知事就任後、それまで続けられていた解放同盟の「旗開き」への知事出席をやめた。長野県の同和行政が正常化に向けて急転回したことも、こうした姿勢と無縁ではないと思う。
解放同盟がおこなう市町村交渉には、首長や教育長が出席するだけではなく、解放同盟の県や国との交渉に、首長や議長なども参加する異常さが、まだ埼玉県では続いている
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