担当者が夜遅くまで攻め続けられるとか 奈良市・中川裁判
■奈良市の職務強要事件 「解放同盟との交渉持ち出され…」
http://www.mbs.jp/news/kansai_NS223200703021551340.shtml
長期病欠を繰り返していた元奈良市職員が、部落解放同盟幹部の立場を悪用して、市の談合防止策導入を妨害したとされる事件の裁判で、元職員を応対した市の幹部が出廷し、「解放同盟との交渉を持ち出され、大変なことになると感じた」と証言しました。
職務強要の罪に問われている奈良市の元職員、中川昌史被告(43)。
起訴状によりますと、部落解放同盟の支部長だった去年8月、その立場を悪用し、市が談合防止のために導入を予定していた「郵便入札制度」に反対して、要求に応じなければ解放同盟との交渉の場で問題にするなどと、市の幹部を脅したとされています。
中川被告は「交渉の場で取り上げる」という発言が脅迫には当たらないと起訴事実を一部否認していますが、2日の裁判で、中川被告を応対した市の幹部2人が当時の様子を詳細に証言しました。
「中川被告は応接室の机をけり倒しましたが、解放同盟の支部長というのが頭にあり、辛抱せなあかんと思いました。解放同盟との交渉はいまは比較的穏やかになっていますが、以前は、担当者が夜遅くまで攻め続けられるとか、かなり過激なものでした。『交渉でとりあげさせてもらう』と言われ、かつての交渉の様子が頭に浮かび、大変なことになると思いました」(市幹部の証言)
4時間の裁判の間、中川被告はずっとうつむいたまま証言を聞いていました。 (03/02 20:05)
「NS223200703021551340.asx」をダウンロード
奈良市元職員の職務強要:証言と再現DVD、大声・動作で「威圧」--公判 /奈良
3月3日 毎日新聞
◇弁護側「恐怖心、筋違い」
奈良市の郵便入札制度導入を延期させるため市幹部を脅したとして、職務強要罪に問われた元市職員、中川昌史被告(43)=懲戒免職=の第2回公判が2日、奈良地裁(奥田哲也裁判長)で開かれた。市の総務部長と監理課長の2人を証人尋問し、事件当時について「威圧的な態度だった。えらい大変なことになると思った」と証言した。検察側は中川被告自身が事件を再現したDVDを法廷内で上映し、テーブルを激しくけり上げ、たたく様子が映し出された。【高瀬浩平、黒岩揺光】
部長は、「(入札制度改革について)中川被告が先頭に立ち、大きな声で怒鳴って中止を求めていた」と02年度の部落解放同盟奈良市支部協議会と市によるセクション別交渉について証言。事件の様子について課長は「応接机をひっくり返した時、音が部屋中に響き渡った。(セクション別交渉で)郵便入札制度導入が覆されると思った」と述べた。
弁護側は冒頭陳述で「ここ数年の交渉は理不尽な中傷やば倒はなく、平穏。行政職員が恐怖心を抱くのは筋違い」と主張。「ことさら私利私欲を図ったわけでない」と執行猶予付き判決を求めた。
起訴状によると、中川被告は昨年8月、「郵便入札制度はあかんやろ」「セクション別交渉で取り上げる」などと部長らを脅し、制度導入を延期させた。中川被告は「セクション別交渉で問題にすると言った記憶はないです」と起訴事実を一部否認している。
次回公判は来月16日。福井重忠助役らの証人尋問が行われる予定。
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