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差別を利用している人間が差別者

   差別を利用している人間を差別者と

 北原泰作氏曰く
「部落差別に関わって、差別とは間違った考え、あるいは偏見、そうしたもので具体的に差別をする場合がある。それは差別であることは間違いないけれども、それをやった人を差別者と言ってはいけない。間違った考え、偏見であるならば、それは話し合えば理解してもらえることだし直ることだ。差別者とは現実に存在する差別、あるいは存在しない差別でも、差別だということを利用して、何らかの自分の利益になるようにしている、差別を利用している人間を差別者というんだ」
 「結婚問題はきわめて慎重に扱わなければならない。結婚とは両性の合意のみに基づいて成り立つものであり、これが基本だ」「しかし嫌だなと思えば仕方ない。箸の上げ下ろし一つ見ても耐えられなくなったらだめだと。恋愛時代は可愛いなと思っていたが、結婚したら見るに耐えられないこともあるかもしれない。理由がなんであれ、婚姻関係を継続できないと思ったら仕方がない。だから部落問題についてもそれが引っ掛かって、一緒に生活できないなと思ったらそれを結婚差別と言ってはいけない。ただ、そういう人間だという社会的な評価は受けていきなさい」
 「だから部落問題を理由に結婚をしなかった人間だということを背負って生きていかなければならない。無理矢理一緒にしてもうまくいくはずがない。戦前では戸主の承認がないと出来ませんが、今は成人になれば出来ます。それを何らかの形で物理的に切り離す。結婚したいという合意があるにも関わらず切り離し一定の制約を掛ける。これを部落差別、差別結婚というのだと。部落内同士なのか、部落内外の結婚なのか。それは問題にならないのです。両性の合意が基本」

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