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奈良の行政 すべての点検をすべき

■“病休職員”を捜査 解放同盟支部長として発言
http://www.mbs.jp/news/kansai_NS223200610261721090.shtml

 奈良市の長期病欠職員についてです。休暇中に部落解放同盟の支部幹部として奈良市との交渉に出席し、入札制度の改革に反対する内容の発言をしていたことがわかりました。

 問題の奈良市職員は、病気を理由に休んでいる間に、部落解放同盟が市と交渉する場に、解放同盟の支部長として出席していました。

 さらに、去年11月の交渉では、公共工事の入札制度の公正化に反対する趣旨の質問をしていました。

「入札制度改正による入札参加業者の増加など、個人の経営能力、営業努力ではいかんともしがたい問題があるように考えていますが、市としての考えをお聞かせください」(奈良市の人権・同和施政についての交渉回答書より)

 この職員はMBSの取材で、奈良市が導入予定だった郵便入札制度に強く反対し、導入を延期させていたことがわかっています。

 さらに、休職中に親族が経営する建築会社の営業活動で奈良市役所を頻繁に訪れ、談合とみられる現場にも現れていました。

 こうしたことから奈良県警は、職員が実際に病気だったのかどうか、また談合に関わっていなかったのかなど事実関係の確認を始め、捜査に乗り出しています。 (10/26 19:23)



■闇の正体「カメラがとらえた病欠職員の日常」 MBS 06/10/23 放送
http://www.mbs.jp/voice/special/200610/23_5270.shtml
   
シリーズ『闇の正体』。

病気を理由に、5年間にわたって長期休職していた問題職員の続報です。

奈良市はようやく、問題の職員を懲戒免職処分にする方針を明らかにしましたが、この職員は職場にも行かずに、一体、何をしていたのか。

取材班は、その驚くべき実態を目の当たりにしました。

奈良市役所1階の入札室の隣にある、業者控え室。

取材班は、この部屋で談合が恒常的に行われているという情報を入手。

先月(=2006年9月)12日、潜入取材を決行した。

<業者>
「はよクジ作れやクジ作れや、クジ作れ、紙。2,900。2,900(万)ちょうどでええな」

落札価格を2,900万円にしようという取り決めか。

傍らでは、手慣れた手つきで、堂々とクジが作られている。

そこに現れた、黒いスーツの男。クジを引くよう勧められる。

<黒いスーツの男>
「クジ運悪い。クジ運悪いからちょっと待って」

男が「クジ運が悪い」と言っていったん引き下がると、居合わせた業者らは、われ先にとクジに群がった。

再びスーツの男。遅れて現れた、妻とみられる女性にクジを促し、女性がクジを引いた。

談合らしき行為が、市役所の中で堂々と行われているとは、あきれるばかりだが、実は黒いスーツの男は、市役所の職員だった。

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奈良市によると、職員は環境清美部に所属し、ごみの収集を担当してるのだが、複数の病気を使い分け、5年9か月の間にわずか8日しか出勤していない。

にもかかわらず、そのうち5年間は給料の全額、残りの9か月も給料の8割を受け取っていたのだ。

さらに問題なのが、仕事場とは関係のない、市役所本庁舎の建設部に頻繁に出入りしていたことだ。

<問題の職員を知る人物>
「(職員は)“仕事をくれ”と営業をしている。建設業を(職員の)親族が経営している。奥さんだと思います」

確かに、職員の自宅である公営住宅の敷地には、建設会社の事務所がある。

この会社は、職員の妻が代表者で、昨年度は奈良市から36件、合計5,000万円の仕事を受注しており、うち35件が随意契約だった。

しかも、その営業スタイルは独特のものだという。

<問題の職員を知る人物>
「圧力をかけて仕事を取っている。ば声を浴びせたり、脅したり…」

要求は多岐に及んだという。

<問題の職員を知る人物>
「自分が大事に乗っている高級車が、市役所のそばの道路がくぼんでいたために擦った。市に“どんな道路の維持管理をしとるんや”と怒鳴り散らし、“高級車やから修理も高くつく、修理費を払え”と」

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問題の職員は、市職員のほかに、部落解放同盟奈良県連の支部長など、3つの役職に就いていた。
(※2006年10月11日に辞任)

彼と直接話をしたことがある市の幹部は「解放同盟幹部の立場を示唆して、さまざまな要求を受けた」と証言した。

<市幹部の証言>
「奈良市と部落解放同盟奈良県連は、毎年、セクションごとに交渉の席を設けていて、問題の職員は、(解放同盟の)支部長として出席しています。日ごろの彼の要求を拒むと『交渉の場でこのことを議題にする』と言われました。解放同盟との交渉を円滑に進めるためには、要求をのまざるを得ないと思いました」

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解放同盟幹部の立場を利用した理不尽な要求に、給与の不正取得。

数々の疑惑をどう説明するのか。

10月10日、取材班は職員に話を聴いた。

<職員>
(Q.○○さんですよね?)
「は?はぁ!?」
(Q.○○さんは、市の職員ですよね?)
「え、なんで?」
(Q.なぜ職場に行かないんですか?)
「これは何の関係ですのん?」
(Q.取材でお答えいただきたいのですが)
「ノーコメント」

市の調査に対し、職員は「疑われても仕方がないが、虚偽の病気申請ではないと否定。市役所には支部の要望を伝えに来ていた」と話しているという。

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問題の発覚を受けて、職員から給与の返還を求める動きも出ている。

<奈良市議>
「市民からは“なんで5年間も問題がこのままになっていたのか”と抗議の電話がある」

奈良市民は―
「私ら、しんどい思いして税金はらってるのにね。すごいムカツク」
「なぜ、休んでて給料もらえるのかが不思議ですね」

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さらに、VOICEの取材で、病気を繰り返していた職員が、ほかにも存在することがわかった。

環境清美部に所属する32歳の職員は、5年間で182日しか出勤していなかった。

この職員は例えば、今年5月29日から6月9日までをAという病気で休暇。

土日をはさんで、12日から16日までをBという病気で休暇。

また土日をはさんで、19日から30までを病気A。

さらに土日をはさんで、7月3日から7日までを病気Bというように、2つの病気を交互に繰り返して休んでいる。

次に同じく、環境清美部の41歳の職員は5年間で423日しか出勤していない。

この職員も例えば、今年5月31日から7月14日までを見てみると、複数の病気を使い分けて病気休暇を繰り返している。

市は、この2人の職員についても調査を始めた。

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そして、藤原昭・奈良市長は、問題の職員について、この5年分の給与2,700万の返還と、懲戒免職処分する方針を明らかにした。

<藤原昭・奈良市長>
「(職員の)処分の方針を今週中に決め、対応をしていきたい。まさに談合とみられる行為がなされているということには、驚愕の域を出た思いもあります」

また市長は、今年の4月に、問題の職員が病気休暇を繰り返していたことを知っていたという。

<藤原昭・奈良市長>
「4月入ってから、ある職員から(問題の職員の病気休暇を)聞かされていました」

長期休職の疑惑を、見て見ぬ振りしてきた奈良市の人事管理。

そのツケが今、一気に噴き出しつつある。

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