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2chに『部落地名総鑑』がうpされたという件(22:59改題)

2chに『部落地名総鑑』がうpされたという件(22:59改題)
<<   作成日時 : 2006/10/29 23:02   >>

http://blog.satohs.jp/200610/article_119.html

 「続:クライン孝子と似而非同和と2ch」についてを書いたんだけれども、よくよく考えるとも結構根が深いようなので、先稿を「ちゃんちゃん」と終わらせはしたんだけれど、続々編を書きました。
 単純に言ってしまえば、三重県人権センターのスキルの低い人物が、2chで古典的な釣りであるフシアナトラップに引っかかったのだが、おそらく引っかかったという事実にすら気づかず「2chにファイルがあると書いてあったが落とせない、けど有るんだろう」という極めていい加減な思い込みで全国人権同和行政促進協議会を通じて法務省に情報提供した、これが真相だろう。
 この経緯については先稿で引用した2chでは当時のログが提示されており、その内容は
621: 2006/10/20 17:49:06 1tSJOYq60
>>619
Network Information: [ネットワーク情報]
a. [IPネットワークアドレス] 220.110.193.24/29
b. [ネットワーク名] JINKENTOSYO
f. [組織名] 三重県人権センター
g. [Organization] Mie Prefectural Human Rights Center
m. [管理者連絡窓口] TA4058JP
n. [技術連絡担当者] TA4058JP
p. [ネームサーバ]
[割当年月日] 2003/11/17
[返却年月日]
[最終更新] 2003/11/17 09:32:14(JST
とあるから、少なくと産経が記事にした「今月21日、三重県内の公務員が発見し、三重県人権センターに連絡。都府県などで構成する全国人権同和行政促進協議会を通じて法務省に情報提供した。」との記述の真偽あるいは裏を取ったか否かは疑わしいことになる。 (本件関連記事-6参照)
 ではなぜ「釣り」が行われたのだろう?
ここで思い当たるのが、先月末に今回同様毎日と産経が熱心に、そして朝日がさりげなく報じた「部落地名総鑑」の内容を記録したフロッピーディスク(FD)が大阪市内の複数の調査業者で見つかり、部落解放同盟大阪府連合会が回収した。」という記事(本件関連記事-1~4参照)なんだな。
 つまり、企業や団体の依頼に応じて調査をやる探偵社はご存じと思うけれども、大阪市内の複数の探偵社が「部落地名総鑑」の内容を転写したFDを持っており、これを解同が回収したという話ですね。
 その内容については産経の記事(本件関連記事-2)に詳しいのだけど、
解放同盟によると、回収されたのは、既に発見されている2種類の地名総鑑のデータが納められたフロッピーディスク計36枚。東芝製とリコー製のワープロの書式で、ディスクのタイプなどから十数年前に入力されたものとみられる。
 このうち16枚は、昭和53年に見つかった8番目の地名総鑑のデータをほぼ完全に記録。全国の被差別部落の住所や世帯数などのほか、「被差別部落の調べ方」として具体的な調査方法が7項目にわたって記載されていたという。
なんだそうだ。
そして今後のポイントは産経のこの記事(本件関連記事-2)です。
 このFD発見・回収事件があって、誰かが2chにフシアナトラップを張ったわけですが、所詮馬鹿を釣ってメアドをとるとラップですからファイルなんぞは有るわけがないから落とせない。
これが普通の理解ですよ。
 そして21日に三重県人権センター関係者がファイルを発見したって話が出てきた。
つまりは「踏んだ」わけなんだが、ここで悪意なのかなんなのか解らないけど、有りもしないファイルの話があったのに削除されてしまったファイルって話ににすり替わっちゃった。
 毎日の報道ではこの経緯に関して本件関連記事-5で
同局や大阪市によると、三重県内の行政職員が今月21日、掲示板に「部落地名総鑑」の圧縮ファイルがあるのを見つけ、35の地方自治体が加わる全国人権同和行政促進協議会に通報。情報提供を受けた同局が25日、人権侵犯事件として削除を求めようとしたところ、既に削除されていたという。
と報じているのですがこれが産経の本件関連記事-6では
リストは、インターネット上の匿名掲示板「2ちゃんねる」に部落地名総鑑に関する書き込みがあり、記載されたリンク先やパスワードの入手方法に従うと閲覧できる仕組みになっていた。
 「部落地名総鑑」と題して37都道府県ごとに約430の地名リストを列挙。住所とともに「○○駅前」「○○大学隣」といった場所の目印や、「刑場跡」「朝鮮人」などの記述もあった。
 今月21日、三重県内の公務員が発見し、三重県人権センターに連絡。都府県などで構成する全国人権同和行政促進協議会を通じて法務省に情報提供した。
なんてな話になってくる。
 毎日の5と産経の6を比べてみてください、そして産経の2を思い出してください。
 もう解りましたね、産経は明らかに憶測記事を書いているんですね。
 毎日は、書き込みがあったという事実と、そのトラップに釣られた三重県人権センター関係者がいたという客観的事実のみにとどまっていますが、産経は、書き込みがあった、そしてそれはおそらく先月存在が確認された「部落地名総鑑」の内容を記録したフロッピーディスクの内容と同じものだろうって妄想と決めつけだけで暴走しちゃっている、あるいは極めて悪質な読者への先入観植え付けを企んでんだね。
有りもしないファイルの内容など書けるはずがないのに書いちゃってる。
 つまり、読者が錯誤を起こすよう、故意に、先月報じられたFDの内容と、2chで起きたフッキングをまぜこぜにして、あたかもファイルが2chに一旦は存在した、そしてその内容はこんなんだったっといった印象操作を試みている。
 産経の記事書いた記者が馬鹿なのか悪党なのか、それをこれだけで断じるわけにはいかないけれども、このところ叩かれまくりで旗色の悪い同和関係者にとって、この「2chで地名総鑑配布騒ぎ」が拡大すれば、それはそれで悪意の差別の実例として逆宣伝に使うことは可能だったのだろうから、毎日のやった報道、これもおそらく裏なんか取っちゃいないんだろうが「ファイルはあったけど削除された」もさることながら、尾鰭をつけて報じた産経新聞のリテラシーってものは毎日以上に問われるべきじゃないの?
これじゃ完全にデマゴーグだし、掲示されたログによればいわれる期日にアクセスしたのは三重県人権センターのIPなんだかそこんところも、三重県職員が発見→人権センターに通報→全国団体から法務省に通報っとグレーだもんな。
 こうしてみると気になるのは前にのめりすぎてはしまったが産経の段取りの良さだけど、2chに書き込んだやつが誰かってのも興味有るなぁ。
 本件の一番の風評被害者は2chであり、これでまた2chは無法地帯なんてな風説が拡がってゆくんだろうけど、産経も毎日も補足記事とか訂正記事は書かないのか?
 書くわけないわな、こいつらにとっても2chはウザイ存在であり、無くなりゃいいと思ってんだから。
そしてそういう色々の勢力が合同すればこういう騒ぎは起こせるし上手くいきゃぁ2chも潰せる。



差別部落の所在地 2ちゃん流出騒動
http://www.j-cast.com/2006/10/28003589.html

2006/10/28         コメント(16)   トラックバック (2)
   差別図書とされる全国の被差別部落の所在地などを記載した「部落地名総鑑」がネット上の掲示板2ちゃんねるに流出したことが2006年10月26日までに明らかになった。掲載の通報を受けた法務省は「差別をあおる行為で見過ごすことはできない」としているが、その後も被差別部落の地名と思われるカキコミをする者が後を絶たない。

   問題となっているのは、「部落地名総鑑」と呼ばれる全国の被差別部落の所在地などを一覧にしたもの。これまで、結婚や就職の身元調査に悪用されてきた、とされる。

2ちゃんねる側が「部落地名総鑑」を削除した

2ちゃんねるでは「部落地名総鑑」流出の話題で盛り上がるが、地名をカキコミする者もいる    06年10月21日に2ちゃんねるに部落地名総鑑に関するカキコミと一覧を入手できるリンクが貼られていたことを三重県内の公務員が発見、三重県人権センターに通報した。2ちゃんねるでは記載されたリンク先に飛んで、パスワードの入手方法に従うと、「部落地名総鑑」を閲覧できる仕組みになっていた。

   法務省は通報を受け、削除要請を2ちゃんねる側に行うことを決定したが、すでにスレッドの容量がオーバーし、閲覧できない状態になっていた。2ちゃんねるは、会員制の「過去ログ倉庫」というもので、容量オーバーで閲覧不可になったものも閲覧できる可能性もあるが、法務省人権擁護局によれば、ここでも「部落地名総鑑」の流出は確認できなかった、という。つまり、2ちゃんねる側が削除したということだ。

   法務省人権擁護局はJ-CASTニュースの取材に対し、

「『部落地名総鑑』の内容は把握していない。しかし、内容が事実であっても、そうでなくても地名を特定するもので、結果的には差別を煽る由々しき行為であり、見過ごすことはできない」
   と答えた。

削除後も、地名カキコミに歯止めがきかない
   しかし、2ちゃんねるで「部落地名総鑑」の閲覧が不可能になったあとにも、被差別部落の地名と思われるカキコミをする者が続出し、流出に関わるカキコミに歯止めがきかない状態が続いている。
法務省同局では、

「膨大な情報のすべてを監視することはできない。情報提供に基づいて個別の事案を検討、内容を吟味し、プロバイダーに削除要請を行っていく」
   としており、情報提供や通報がなければ同省も迅速には対応できない状態だ。つまり、2ちゃんねる側が対応しない限り、こういったカキコミも放置される可能性が高い。実際、2ちゃんねるでは違法なカキコミや有害情報などが放置されている状態で、2ちゃんねる側が削除要請に従わないことから訴訟にまで発展している。
   しかし、今回2ちゃんねる側は異例の削除をした。ただ、その理由がなんであったか、どういう意図か、不明のままだ

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