指を切断する現場に居合わせる 市立飛鳥人権文化センター前館長
【2006年9月2日】 osaka.nikkei
飛鳥会めぐる保険証詐欺、初公判で前館長罪状認める──「小西被告に気に入られれば出世」(9月2日)
財団法人飛鳥会(大阪市東淀川区)をめぐる健康保険証詐取事件で、元暴力団組長らの保険証を不正に取得させたとして、詐欺罪に問われた大阪市職員で市立飛鳥人権文化センター前館長、入江和敏被告(60)の初公判が1日、大阪地裁(杉田宗久裁判長)であった。入江被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。
検察側は冒頭陳述で、飛鳥会理事長、小西邦彦被告(72)が約30年前から同センター職員らに指示して親族らの保険証を不正取得させ、入江被告も上司から引き継ぎを受けていたと指摘。市側が長年にわたり、小西被告の意向に組織ぐるみで従い続けていた実態を明らかにした。
証拠調べで検察側は入江被告らの供述調書を読み上げ、癒着の実態を詳述。入江被告が不正に反対する部下に対し「小西被告に気に入られれば早く出世でき、退職後も飛鳥会関連法人の役員に天下りできる」などと述べたことを明かした。
市側が小西被告に従い続けた一因として、暴力団とのつながりも指摘。「小西被告が『暴力団から抜けるため』と言って自ら指を切断する現場に居合わせるなどし、『逆らってはならない』という気持ちが生まれた」とする入江被告の調書を朗読した。
9月3日
桑野容疑者、食肉団体元役員側から200万円借金──拘置所汚職、牛肉偽装で収容
大阪拘置所の看守らによる汚職事件で、収賄側の主任看守、桑野勝彦容疑者(37)が、牛肉偽装事件で同拘置所に収容されていた食肉団体の元役員側から200万円の借金をしていたことが2日、分かった。返済していないという。府警の調べで既に暴力団関係者からの現金提供などが判明しており、同容疑者が収容者から引き出した額は少なくても三百数十万円相当になる。
調べによると、国産牛肉買い上げをめぐる牛肉偽装事件で、元役員は2004年5月、補助金適正化法違反罪で起訴された。同拘置所に入った元役員に対し、桑野容疑者は食べ物を差し入れしたうえで「(自分の)母親に借金がある」と相談を持ちかけたという。
この元役員が保釈された後に改めて接触、その親族から200万円を借金した。借用書は書いたものの、いまだに返済していないという。便宜を図った見返りの可能性があるとみられる。
桑野容疑者は、04年7月に同拘置所に入った暴力団山口組系天野組組長、金政基容疑者(66)=贈賄容疑で逮捕=の収容房を変更、その見返りに乗用車や家族旅行の代金の提供を受けたとして逮捕された。桑野容疑者は保釈後の金容疑者側から複数回にわたり計約70万円を得ており、計百数十万円相当を受け取っていた。
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