市内に約130ある保育所のうち、当直を置いていたのはあすか保育所だけ
架空雇用で人件費詐取か 市から飛鳥人権協会に委託業務
2006年06月09日16時48分asahi.com
財団法人「飛鳥会」理事長の小西邦彦容疑者(72)=業務上横領容疑で再逮捕=が、大阪市から飛鳥人権協会に委託されていた市立保育所の当直業務をめぐり、人件費計数百万円をだまし取っていた疑いが強いことが関係者の話でわかった。実際は雇用していない当直員がいるかのように装って人件費を市に請求し、小西容疑者が受け取り管理していた。大阪府警はこうした資金の流れに注目し、大阪市も調査に乗り出した。
大阪市から業務委託費が支払われていたのは、市立あすか保育所(同市東淀川区)の夜間・休日の当直員に対する人件費。市内に約130ある保育所のうち、当直を置いていたのはあすか保育所だけだった。
市健康福祉局によると、あすか保育所は72年に開所。翌年、市が市同和事業促進飛鳥地区協議会(現・飛鳥人権協会)と当直員を置く委託契約を結び、当直業務が機械警備に移行する04年度まで続いた。
関係者によると、当初は近くに暮らす高齢の男性が夜間と休日に保育所に常駐し、日当が支払われていたが、数年前に男性が病気で引退して以降は後任の当直員は置いていなかったという。
しかし、その後も当直員の人件費は予算要求され続け、当直員がいないにもかかわらず04年度までに市から年間約220万円が支出されていたという。
契約では、飛鳥人権協会が市から受け取った委託費で当直員を雇い入れ、日当5000円を支払うことになっていた。しかし、委託費は小西容疑者が理事長を務める飛鳥会に支払われていた。小西容疑者が一括して管理していたが、使途については分からないという。
飛鳥人権協会の原田幸悦会長は、あすか保育所の当直について調査中としたうえで、「結果的に不正につながったとしたら責任を感じる」としている。
小西容疑者をめぐっては、大阪市人権協会から飛鳥人権協会へ派遣されていた職員7人の給与から、05年までの3年間で計2406万円を抜き取っていたことが市人権協会の調べでわかっている。
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