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全国人権連第2回大会 200名参加

 全国人権連は6月24日から25日、岡山県総合福祉会館で第2回定期大会を開き、37都府県連から約200人が参加。 
 2006年度・2007年度の運動方針を採択し、予算を決め、新役員を選出しました。

http://homepage3.nifty.com/zjr/topics50.htm

 討論の一部を紹介します。

 岡山県連 KM氏 報告 
 地域人権運動と介護事業

 地域人権運動みかどの会では2004年6月に運動の転換をおこない、部落問題だけでなく三門地域におけるさまざまな要求実現への運動に取り組んできました。運動を進めるにあたっては、2000年6月に開設した「みんなの会館」を拠点とし、取り組んでいます。
 住民運動のセンター的役割をもつ「みんなの会館」は、住民の連帯と自治をすすめるための集いの場所として開設され、地元ならびに周辺住民の生活、教育、文化の向上や社会進歩をめざしてとりくむ活動の拠点施設として明るく住みよい地域づくりをすすめていくうえで大きな役割を果たしています。
 毎日の生活相談活動や各種団体の会議・学習会などに利用され、民主運動の拠点として、また、地域の相談所としてかけがえのない場所になっています。
 毎月1回の弁護士による「無料法律相談」活動や、第4日曜日には「ふれあい朝市」を開催し、つきたての餅を販売するほか、産直野菜の販売、日用品バザー、季節の果物、会員による手打うどんなどの販売のほかに、高齢者の方に抹茶のサービスなどをして、地域のかたがたに大変喜んでいただいています。
 さらに、会館は「障害者の生活と権利を守る岡山県連絡協議会」の事務所や「フリースペースあかね」の活動場所としても利用されています。
「フリースペースあかね」は不登校の子どもたちの集いと遊びの場として2001年4月にオープンされました。元教師や我が子が過去に不登校だったという保護者を含めて15人のスタッフで運営しています。岡山市内はもとより近隣の市町村からも参加され、小学生、中学生、高校生らあわせて30人が、勉強や集団生活をおこなっています。この活動がきっかけとなり、岡山市教育委員会との連携が実現し、必要な手続きといくつかの要件が満たされる場合は在籍校での出席扱いも実現されました。
 毎日の生活相談では年間約250件の相談を受け、弁護士にも協力して頂くなか、健康問題や生活相談、就職、教育問題などの相談については、一般施策を活用し解決にあたっています。また高齢者・福祉対策として「生活と健康を守る会」と協力し、日常生活用具給付事業の活用も進めてきました。また、この取り組みの中で岡山市と交渉し、緊急通報システムの摘要年齢を60歳に引き下げたという成果にもつながりました。
「みんなの会館」の当初運営資金については地域内外の団体と個人に呼びかけ、賛同募金を募るとともに毎月500円の協力金を30人以上の方に協力を頂いてきました。また、会館を利用している団体からの家賃収入や「ふれあい朝市」の収入も運営資金にあてています。
 1年間の経費では団体分担金50万円、個人・団体からの協力金約20万円、朝市の主力商品となるつきたての「餅」の販売と物品販売で約20万円、貸し部屋代金として約70万円、その他合わせて年間約160万円の収入があります。そのうち事務所費として、約130万円を家賃、水道光熱費、通信費、保険料などにあて活動費としては約30万円が残り、法律相談での弁護士への謝礼や消耗品費、イベント代などにあてています。
 結果としては10万円程度の金額が次年度へ繰越しでき、新たな活動への財政的ゆとりも生まれています。
 会館ができたことによって、いつでもだれでも気軽に利用できる条件が整い、日常活動も活発になりました。また、「ふれあい朝市」などを通じて組織会員だけでなく地域内の多くの住民がおとずれ、交流の輪が広がっています。
 このほか、子どものとりくみでは、地域の新しい文化づくりとして1996年11月、地域内外の小学生を中心に「三門太鼓を創る会」を結成し、今年ではや10年目になりました。今では地域の保育園や町内会の盆踊り、老人福祉施設などの地域文化行事に、発表の場として参加しています。
このように、地域人権運動みかどの会では地域に根ざした住民運動のとりくみをとおして、「みんなの会館」を中心に住民の連帯と交流の輪が広がっています。

 さて、国民の高齢化は進み、高齢者の生活に関わる問題や要求は増える一方です。
 地域人権運動みかどの会の会員においても、65歳以上の会員が150世帯中110人を占める状況です。このため、高齢者同士の交流を深め、要求を出し合えるようにと「ひまわりの会」を結成し、食事会をおこなっています。
こうしたなか、2001年にNPO地域人権みんなの会が設立され、高齢者の立場にたった介護事業に取り組むことが決定し、その具体化にむけて高齢者の実態調査がおこなわれました。
 岡山市中心部で高齢化率が高く、人権連組織のある地域などの条件から三門地域が選ばれたことをうけ、地域人権運動みかどの会としてはNPO地域 人権みんなの会と協力して調査を進めました。
調査結果では、介護認定を受けていない高齢者も多数でてきたなかで、現在ヘルパーの利用や通所介護を受けている方についても、介護サービスだけでなく生活上での悩みや不安にも対応できる地域密着型介護施設への要求が多いことがわかりました。
 NPO地域人権みんなの会では結果をもとに介護事業所設立の準備が進められ、今年7月1日に小規模多機能型居宅介護事業所「みんなの家ななくさ」が開設されることになりました。
 事業所開設までの取り組みでは、NPO地域人権みんなの会と、地域人権運動みかどの会が主体的に取り組むなかで、岡山市段階の組織である人権岡山や地域の病院、学校、福祉事業関係者にも協力を頂きました。
小規模多機能型居宅介護事業とは、今回の介護保険改正で創設された事業で、これまで別々の事業所で行なわれていたデイサービス、ショートステイ、訪問介護などのサービスを一箇所で行ない365日24時間体制で支援していく事業です。
「みんなの家ななくさ」では、事業所を三門地域に置き、三門地域住民だけでなく岡山市民を対象に介護事業を展開していきます。
 こうしたなかには、私たち人権連組織が積極的に関わり、介護サービスをとおして出てくる利用者からの悩みや要求を運動に反映させていくことや、地元組織の会員が介護職員やボランティアとして参加できる条件を整えることで、運動の発展にもつながること、また地元の小学校や中学校にも賛同を頂き、運営推進会議に参加していただくなかで、例えば職場体験学習の場としても考えられていること、365日24時間運営ということから地域の避難場所や駆け込み寺としての役割を果たすことなど、他の事業所には決して真似のできない地域ぐるみの事業としての魅力があります。
 現在、地元組織である地域人権運動みかどの会や人権岡山が、会員を中心に広報活動を行い、利用者の拡大に努めています。
 高齢者の悩みや要求を運動に反映させていきながら、NPO地域人権みんなの会とともに、将来的にはこの事業を他の人権連組織のある地域にも広げ、運動の発展につなげたいと考えています。
 介護事業をとおして、地域住民の福祉にかかわるネットワークを作り上げていくことが今、求められています。6月28日には開所式も予定していますが、すでに数名が利用者登録をされています。充実した事業となるように、そしてそのことが地域から人権確立をめざす新たな人権連運動の発展につながることを目標に頑張っていきたいと思います。

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