20億円の預金とは
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旧三和系、組関連企業から担保 小西容疑者の転貸認識か
2006年05月14日
大阪府警が業務上横領容疑で逮捕した財団法人「飛鳥会」理事長、小西邦彦容疑者(72)へ旧三和(現三菱東京UFJ)銀行が50億円を超す融資をしていた問題で、うち30億円は山口組系の暴力団関連企業が所有していた土地を担保に関連ノンバンクが行っていたことが分かった。この融資とは別に、同じ土地を担保に、ノンバンク「京セラファイナンス」(現京セラリーシング)も、小西容疑者が理事長の社会福祉法人「ともしび福祉会」に23億円の融資枠を設定していたことが新たに判明した。
担保物件などから数十億円が暴力団側に流れていた可能性が高く、金融機関側も認識していたとみられる。小西容疑者は逮捕前、朝日新聞の取材に対し、旧三和銀行などの融資について「表だって誰がヤクザに金を貸すのか。名義を貸しただけで、自分の借金ではない」と話していた。
府警は、社会福祉法人や小西容疑者の名義を使うことによって、資金の流れを隠す狙いがあったとみている。
関係者の話や登記簿によると、担保は大阪市中央区の繁華街にある約550平方メートルの土地。山口組系暴力団組長が一時社長を務め、その後も実質的に経営に関与していた企業が所有していた。
この土地を担保に、旧三和銀行が全額出資する「三和ビジネスファイナンス」(後に会社分割)が90年に30億円を融資。バブル経済による地価高騰の時期で、銀行に対する不動産融資の総量規制が始まった直後だった。
京セラファイナンスは88年に23億円の融資枠を設定、その大半が融資されたとみられる。旧三和銀行は京セラの主力銀行で、同ファイナンスにも出資していた。
02年にこれらの融資についての抵当権が抹消され、土地は第三者に渡った。関係者によると、担保価値の目減りによって相当部分が焦げ付いた。旧三和銀行の小西容疑者への融資は75年ごろから始まり、97年まで続いたという。
今回の業務上横領事件では、三菱東京UFJ銀行淡路支店(大阪市東淀川区)の次長兼法人課長(42)が同幇助(ほうじょ)容疑で逮捕されている。約20年にわたって支店の歴代担当者が飛鳥会に常駐し、財団の経理事務をこなしていたという。
三菱東京UFJ銀行広報部は「個別の取引についてはコメントできない」とし、京セラ広報室は「ある企業の紹介による融資だったようだが、当時の担当者が現在見つからず、詳細は分からない」としている。
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小西容疑者に20億円超の預金 大阪府警、課税通報へ
2006年05月10日
大阪市開発公社から業務委託を受けた駐車場の運営収入を横領したとして逮捕された財団法人「飛鳥会」理事長の小西邦彦容疑者(72)が国内の金融機関に総額約二十数億円の預金を保有していることが大阪府警の調べでわかった。預金以外にも多数の株式を持っていることも判明。府警は小西容疑者側が逮捕直前に修正申告した経緯などから、この預金や株式をめぐる課税に疑念があるとして、大阪国税局に課税通報する方針を固めた。
調べでは、小西容疑者の資産を捜査するなかで、国内の複数の金融機関に開設された小西容疑者本人名義や親族名義の複数の口座が見つかった。いずれも数千万~1億円を超える残高があり、出金に比べ、入金の頻度が高いことなどから大半が蓄財を目的とした口座とみられるという。残高の総額は計二十数億円に上っていた。この親族は定期的な収入を得る職に就いていないという。
これらの預金とは別に、小西容疑者が妻名義で頻繁に多額の株取引を繰り返していることも確認されたという。
これまでの調べで、小西容疑者による財団収益の着服は、駐車場運営を受託当初の約30年前から続いており、最近では年間平均2億~2億2千万円に上る駐車場収益のうち、小西容疑者個人が年間約6千万円、親族分を合わせると年間計約7500万円を着服していたことがわかっている。
しかし、この着服分は貴金属や高級ブランドの雑貨、衣服などの購入代金の決済や飲食費に費やされ、預金には回っていないという。
小西容疑者は、土木・建設会社などが地域で工事を行う際の「窓口役」を務めており、府警は業者が小西容疑者側に支払った着工前の「地元対策費」などを蓄えていた可能性があるとみている。
小西容疑者は個人所得を税務申告する際、駐車場収益からの着服分を申告しておらず、府警は地元対策費など、国税当局が把握しづらい収入についても申告から除外していた疑いがあるとみている。
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小西容疑者、資格無しで特養ホームの施設長に
2006年05月13日
大阪府警に業務上横領容疑で逮捕された財団法人「飛鳥会」理事長の小西邦彦容疑者(72)が、厚生労働省が定めた資格がないのに、大阪府高槻市内の特別養護老人ホームで施設長を務めていたことがわかった。高槻市が今年1月の法人監査で同ホームに立ち入り調査をした際に発覚し、早急な資格の取得を指導していた。勤務時間が短いことなども指摘されており、同市は改善状況について調べる。
同市によると、小西容疑者は昨年9月、同容疑者が理事長を務める社会福祉法人「ともしび福祉会」が運営する特別養護老人ホーム「高槻ともしび苑」(同市安岡寺町6丁目)の施設長に就任した。同ホームでは94年の開設以来勤務していた施設長が05年2月に退職、その後2人を経て小西容疑者が就任した。
厚労省の省令では、特別養護老人ホームの施設長の資格要件として、社会福祉主事の要件を満たす者▽社会福祉事業に2年以上従事した者▽社会福祉施設長資格認定講習会を受講した者のいずれか一つの要件を満たすことを定めている。
同市は今年1月、定例の法人監査で同ホームに立ち入り調査をした際、小西容疑者に社会福祉事業の実務経験がなく、施設長に必要な資格を満たしていないと指摘。早急に資格を取得するよう指導した。
またこの時の監査では、施設長の常勤を義務づけた厚労省の省令に反して、小西容疑者が週3回程度しか出勤していないことも判明、同市は文書で改善を求めていた。
同ホームは逮捕後の10日に開いた臨時理事会で事務局長が施設長に就任することが承認され、近く市に施設長変更届を提出するという。同ホームが同市に提出した施設調書(05年度)によると、居室数42で定員80人。施設長を含む常勤職員は43人。
「同和利権の真相①」p.169
大阪の「解放同盟」「同建協」業者と暴力団との関係
榎並昭 同建協最高顧問・榎並工務店社長 小三組組員、互久楽会会員
海原壱一 同建協顧問・海原建設社長 小三組幹部
谷口正雄 同建協・大新土木建設社長 酒梅組組長
清水洋 同建協・東大阪清水建設社長 山口組系川崎組内清水組組長
長沢保 同建協・南方建設(現大阪建設工業)社長 山口組系一会内都会会長代行
麻秀包 同建協・麻建設社長 砂子川系麻組組長
笠原忠 大阪府連元執行委員 元土井(熊)組系津田組組員
西尾求 荒本支部(再建)支部長・大門工務店社長 池田組元幹部
岡田繁次 西成支部長 酒梅組元準構成員
小西邦彦 飛鳥支部長・野間工務店役員 山口組系金田組幹部
小柳愛之助 寝屋川支部長 伊藤組若衆頭
松島節夫 蛇草支部副支部長 旧菅谷組系石田組元組員
今井健二 飛鳥支部員 山口組系金田組組員
長沢一明 荒本支部員・長沢建設役員 山口組系川崎組内長沢組組長
島田修身 荒本支部員 山口組系川崎組内笹原組準構成員
吉岡勇 高槻富田支部員 義友会系門脇組副組長
池田義一 高槻富田支部員 義友会系門脇組若衆頭
(注)以上の氏名、役職、所属は事件等で名前が出た当時のもの
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