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あまりにもズサン。芦原病院問題

芦原病院の補助金問題 4億8900万円不正流用
 ◆大阪市職員が書類ねつ造…市調査委員会


http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20060428p102.htm

 大阪市から130億円の無担保融資を受けながら経営破たんした民間の「芦原病院」(浪速区、民事再生手続き中)に対する市の補助金不正支出問題で、2002~04年度の改修工事、医療機器購入の補助金計4億8900万円全額が運転資金などに不正流用され、関係書類を市の担当課長らが、ねつ造していたことが、調査委員会(委員長=伊多波良雄・同志社大教授)の調べで28日、わかった。関淳一市長は、環境保健局長、助役時代に補助金支出や無担保融資に関与しており、市は市長ら関係者を処分する方針。

 ◆関市長ら処分へ

 調査結果によると、病院側は3年間で、改修工事費計2億9100万円を受給したが、申請と異なる工事に7230万円のみを支出。医療機器購入費計1億9800万円も、このうち9825万円を申請していない備品購入や工事費などに充てただけだった。補助金総額から、これらの使用分を差し引いた3億1844万円は、借金返済などの運営費に回されたという。

 また、市職員が毎月、病院の予算会議に出席し、病院側に代わり、架空の申請書類や精算報告書を作成。補助金は実績に応じて支給する規定だが、毎年、改修工事は9700万円、医療機器購入は6600万円で、上限額ちょうどだった。

 市健康福祉局は、不正流用が局長級も含めて組織的に行われていたことを認めたうえで「病院の資金繰りが厳しいので、補助金を使ってもらった。私的な流用はない」と釈明している。

 同病院は1963年に開業。市は同和地区医療センターと位置付け、68~05年度に計190億円の補助金を支出。調査委は、不正が始まった時期や詳しい使途などについて「権限がなく、解明できなかった」として補助金の調査を打ち切った。

 一方、関市長は同日、市監査委員に特別監査を求めた。関係書類の保存年限から、監査対象は過去5年分になる見通し。

 同病院は昨年12月、民事再生法の適用を申請、今年4月、運営主体の浪速医療生活協同組合が医療法人「弘道会」に営業譲渡した。乃美幸彦事務長は「資金調達を市に委ねてきた。厳しく過去を受け止め、今後も地域医療を守っていきたい」と話している。

 関淳一市長の話「書類の処理まで把握していたわけではないが、(不正流用を)知らないとは言えない立場で、責任は免れない」

(2006年04月28日  読売新聞)

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