加波山・自由の魁
山頂近くの大きな岩には「自由の魁(さきがけ)」と題した檄文(げきぶん)が刻み込まれ、そこから少し南に離れたところに「旗立石」と刻まれた石柱(写真掲載、本日撮影)がある。
この山は明治17(1884)年、若者16人が自由民権の旗を掲げて挙兵した「加波山事件」の舞台。
大雪で列島は大変。「自由」も大変。
足腰が今も痛い。がたがきている。毎日山登りをしたら、と家族の声。
高低差200メートルあまりでこれ(540Mまでは車)。追いつめられていたとはいえ、かつての人は健脚だ、と岩に腰掛けて感慨にふけった。
当時山麓に撒かれたた檄文ビラには
「そもそも建国の要は、衆庶平等の理を明らかにし、各自天与の福利を均しく享(うく)るにあり。而(しこう)して政府を置くの趣旨は、人民天賦の自由と幸福とを護(かんご)するにあり。決して苛法を設け圧逆を施すべきものに有らざるなり。然るにーー」と始まり、
決起の目的を
「自由の公敵たる専制政府を覆し」「完全なる自由立憲政体を造出せんと欲す」と述べる。
無憲法時期に、また維新戦争の雰囲気が濃厚な時期、それこそ戦いとる「自由」であったのだろう。
いまも民権の顕彰は続いている。
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